タイトルにある「21の法則」については、驚くほどしょーもない。こんなの海外ドラマ好きなら誰でも書けそうだ。(笑)
でも、ショーランナー(=製作総指揮としてクレジットされる人、つまり海外ドラマをおもしろくするかどうかの鍵を握っている人)へのインタビューはめちゃくちゃおもしろかった。
これは、著者のイ
...続きを読むンタビューが良かったからだと思う。
ということで、海外ドラマ好きにはおすすめです。
解説部分は生ぬるい目でスルーして、インタビュー集として読むと良いと思います。
残念だったのは、この本が出た後も、どんどんどんどん、海外ドラマはパワーアップし続けており、一体どこまで行くのじゃーと叫びたくなるくらいのクオリティで進化し続けていること。
ホームランドもマッドメンもワンスアポンアタイムもブレイキングバッドも、どのショーランナーのインタビューも全部とてもおもしろかったけど、やっぱりちょっと古い、すでに過去のもの、という気がした。これは本というメディアの宿命ですな!
YouTubeで、ゲーム・オブ・スローンズのショーランナー二人のインタビューを少しだけ見たことがあるけど、もっと彼らの話が聞きたいなぁ。
きっとどのショーランナーも、忙し過ぎてインタビューどころじゃないんだろうけれど、もっともっと話が聞きたいと思った。
しかし、TVで連続ものは嫌われる、ということを、この本を読んで初めて知った。私は1話完結ものより断然連続ドラマ派だったから、なるほど、そんな理由か、と思った。
今、何を見ようか迷うくらいなのは、時代の流れ(と、その流れに非常に敏感なショーランナーたちの高い能力)のおかげなのだなぁ、と非常に興味深かった。