M&Aで会社を譲渡することを「ミニIPO」と例え、社員、会社、オーナーそれぞれにIPO以上の効果をもたらす三方よしの戦略であるとする考え方が非常に参考になった。
自社の譲渡を成長戦略と捉える一方、先代や社員に対し申し訳ないというネガティブな思いを払拭できないオーナーに、救いの手を差し伸べるフレーズで
...続きを読むある。
会社を買うという選択肢は、どうしても自社の規模や資力が限界値となるが、売るという選択肢は、特に中小企業にとって際限のない成長をもたらすプラチナチケットである。
また、ITの進化による越境型の事業展開についても大変勉強になった。
小売に始まり、今やナナコを起点としたビッグデータの収集、プライベートブランドの製造まで手がけるセブンイレブンの事例は、産業構造のドラスティックな転換を感じさせ、今後、どんな企業にとっても「現状維持は衰退である」ということを強く認識させてくれた。