ビル ビバリーの作品一覧

「ビル ビバリー」の「東の果て、夜へ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 東の果て、夜へ
    3.7
    1巻1,012円 (税込)
    組織の命を受け、少年たちは数千キロの旅に出る。人を殺すために……。昨年英語圏で最高の評価を受けたロードノベルにしてクライムノベルの傑作。英国推理作家協会賞ゴールドダガーほか三冠達成!

ユーザーレビュー

  • 東の果て、夜へ

    Posted by ブクログ

    あるギャングに属する少年たちが様々の人々と出逢い、交わりながら成長していく、という流れは大方合ってはいた。しかし1番の衝撃は最初から最後まで主人公ただひとりに焦点を当てていたこと。協同する仲間は居ても、離散と交錯を繰り返し最後には自分自身で人生を歩むこと。

    自然と前向きな気持ちになり勇気を与える小説である。
    この小説に出逢えたことに感謝したい。

    0
    2025年11月29日
  • 東の果て、夜へ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    クライムノベルであり、ロードノベルであり、ティーンの成長譚である、俺の好きな3要素ががっちり詰まっているなら読むしかないだろ!

    ほとんどの部分、主人公イーストの独白調で物語は進む(ちょっとだけ違う視点で語られる章がある、俺の好みではあの視点は不要と思うが…)、このイーストが生真面目で、一直線で、憂いや哀しみや諦めを心に抱えた可愛いヤツなんだよなぁ。生活環境から犯罪に手を染める生き方を選ばせて(選択肢がそこしかない)いるが、環境が違っていれば、文武両道で頼れるいい子になったんだと思うが…。

    そんな主人公が、エエ加減な男、デブッチョオタク、13歳の殺し屋(弟)とともに、青色のヴァンにのって、L

    0
    2019年05月25日
  • 東の果て、夜へ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    LAの一角しか知らなかった15歳の少年イースト。叔父が支配するドラッグ組織で見張り役をしていたイーストは、叔父の命令でほかの3人の少年たちと共にバンに乗りウィスコンシン州に向かう。目的はある人物を殺すこと。

    犯罪組織に属する癖の強い4人が道中、平和に旅するわけがありません。どんどん問題を抱えていってしまう。仲間との軋轢を重ねながら、今まで知らなかったLA以外の地域、自然、人々を目にしてゆくイースト。

    物語の最後になって、イーストは叔父の命令の真意を知ります。LAに戻り犯罪組織で生きていくのか、それとも東(イースト)で新しい自分として生きていくのか。イーストの決断に心を揺さぶられた。

    この

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    2019年08月01日
  • 東の果て、夜へ

    Posted by ブクログ

    彼らは何を見て、何を感じ、何を得るのか?
    主人公イーストを含めた少年4人が、殺しの旅に出るクライムノヴェル。

    地の文が続く。街。山。自然。車。土地。暮らし。殺人に向かう最中の車からの景色。殺人の緊張感と旅の優雅さ。緊張と緩和。目的に近づくほど、トラブル難題が待ち受ける。

    殺人だけの関係。仲間達との旅路。急激な展開に先が読めない。
    イーストも仲間も子供だ。それぞれの思惑、深い闇、どう解決していくのか。または過ぎ去っていくのか。見所である。

    待ち受けている解放感。清々しい。「シスターズブラザーズ」とはまた違った、沸々と湧き上がる感情のざわめきがあった。次作も決定しているらしい。追いかけたい作

    0
    2017年12月10日
  • 東の果て、夜へ

    Posted by ブクログ

    悪の道から足を洗い、自分自身で真っ当な人生を見出す、そんな一人の男の人生観小説だ。人間社会には頼れる人と、頼る人がいる。能力のない、力のない者は誰かに縋り付くことで生きて行く。だが、経験と歳と共に「自分の夢・仕事・生活」を自分の力で想い通りにしたいという時、どうしたら良いのか判断に迷う。 誰もが遭遇する人生のターニングポイント・タイミング「悟り」(自分で判断する)には勇気と行動がいる、ということだ。 (人生のターニングポイント:仕事を決める、結婚する、家族を守る、独立するなど)

    0
    2022年11月16日

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