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ユーザーレビュー 革命と献身 シンパサイザーⅡ ヴィエト タン ウェン / 上岡伸雄 前作はアメリカ批判、今回はフランス批判をテーマに、ハリウッド映画に似た、あり得ないご都合よすぎる不死身の主人公活躍、ポルノ、ギャング物語。きわめて荒唐無稽なのに読ませる力業がすごい。 Posted by ブクログ シンパサイザー 下 ヴィエト タン ウェン / 上岡伸雄 長かった。真面目な小説なのだが、拷問や強姦の場面の過剰な描き方は、ありきたりのテレビドラマドラマかハリウッド映画のようで、わざとなのかがよくわからない。長いだけの重いテーマではあるが。ずいぶん久しぶりの長い小説。 Posted by ブクログ シンパサイザー 上 ヴィエト タン ウェン / 上岡伸雄 ミステリーなのか判断が難しいが面白かった。 潜入スパイの割には、殺処分した人間の亡霊にいつまでも煩わされたり、潜入先の上官である将軍の娘とやってしまったりと、プロのスパイ像とは程遠い、地味で弱く人間臭い主人公。 「烏賊」のエピソードは笑うところだよね?今一つ、ユーモアなのかシリアスなのかわからないと...続きを読むころがあるが... 過去の植民地時代から冷戦の代理戦争であるベトナム戦争を通し翻弄されるベトナムを、主人公と2名の友人の生き様を通して描いている。感動はないが読みごたえはあった。 後半の長期に渡る思想教育的な尋問の場面は、「1984」とかもそうだけど、きっとここがクライマックスな割には難解なんだよね。理解できたようで、できていないようで。 Posted by ブクログ シンパサイザー 下 ヴィエト タン ウェン / 上岡伸雄 本書の上巻は、全体に抑揚のないストーリーで、ベトナム戦争について何らかの原体験がないと楽しめない本だと感じた。もう下巻は読むこともないと思っていたが、なぜか気になる存在ではあった。しばらくたって思い立ち、下巻を読み始めると、抑揚のないストーリーの中にも激しく迫るものを感じ、やめられなくなっていた。...続きを読む 北側の2重スパイの南ベトナム軍の情報将校として従軍し、サイゴン陥落以降はアメリカに逃れた。アメリカでもスパイ活動は続き、ラオス国境に舞い戻る。そこで捕らわれの身になった主人公は北側のスパイだったにかかわらず、抑留され半生を振り返る告白文を書かせられる。それが本書だ。 ベトナム戦争を戦い、同時代を生きた人々を通じて、読み手は存在の意義や、存在すること自体が何の意味を持つのか、問われだす。哲学だ。 原文は韻を踏み、ダブルミーニングが多用された美しい文章のようだ。翻訳に苦労が現れている。日本語でしか読めないことを少し残念に思いつつも、風変わりな印象を残した面白い1冊でした。 Posted by ブクログ ヴィエト タン ウェンのレビューをもっと見る