松岡慧祐の作品一覧
「松岡慧祐」の「グーグルマップの社会学~ググられる地図の正体~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「松岡慧祐」の「グーグルマップの社会学~ググられる地図の正体~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
なにかをモチーフに社会を見通す、という本が大好きだ。
古典「砂糖の世界史」や、最近では「給食の歴史」など名著が多いが、本書もかなりのクオリティである。
Googleマップによって、我々の世界観は世界地図から、自分に必要な部分へと断片化していく。それはサイバーカスケード、もしくはフィルターバブルと呼ばれる現象の具現化といえる。そこに偶然性という補助線を引くことに希望を見出す。東浩紀「ゲンロン0 観光客の哲学」などで見られる理論であるが、この本ではGoogleマップという我々にとって身近かつ具体的な事象を軸に進めていくため、分かりやすい。
社会を見通す目を創造するという社会学の真髄を体験するにもお
Posted by ブクログ
序盤の地図が時代によって、どのような位置付けでありそれがどのように変遷して至ったのかの紹介が面白かった。かつては国家の領域や統治のために使用され、境界線によって国民のアイデンティを創造する道具にもなっていた。
また、これまでの平面との違いについても指摘する。紙の地図は全体を表示させその中で自分がどこにいるのか特定する一方、Google MapはGPSを用いて自分を中心に周りを見渡すような仕組みになっている。また、ズームイン・ズームアウトしてユーザーが自由に地図の見え方を変更できることで、全体と生活世界両方を移す出すことに成功しているという。
今後もパーソナルデータを活用してより便利になっていく