作品一覧

  • ラップは何を映しているのか ――「日本語ラップ」から「トランプ後の世界」まで
    4.3
    アフロアメリカンを中心としたカルチャーとして認識されている「ラップ」。 公民権運動などの黒人運動の歴史は、米国ラップのリリック(歌詞)やスタンスに大きく関わってきた。BlackLivesMatter、大統領選といった、近年のアメリカの政治運動との関わりも深い一方、“政治なるもの”からの逃避としてのラップも多く存在する。 いまだフリースタイルブームの波が去らない日本へと視点を移してみれば、ラップが世間レベルに浸透すると同時に、3.11以降、震災・原発事故への反応、サウンドデモ、SEALDs……ラップと社会運動の関わりもやはり近年注目されている。 本書では、以上の3名が鼎談を通して日米のラップを政治・社会との関わりから縦横に語り合う。近年のラップの歴史を縦軸に、トランプ以降のアメリカとフリースタイルブームに湧く日本の現状認識を横軸に、音楽カルチャーから社会を俯瞰し、マッピングする一冊。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • アンビバレント・ヒップホップ
    4.0
    1巻2,970円 (税込)
    ハイとロウ、芸術と路上、知性と野生。 異形のヒップホップ論にして、斬新な現代文化論。 批評再生塾の初代総代にしてラスボス、MA$A$HIが遂に単著デビュー! ──佐々木敦(批評家) 最後の音楽であるヒップホップは、未だ強く新しいナラティヴを生み出そうとしている。 そしてやがてそれは終わるだろう。 モダニズムという脂質と、歴史という糖に、同時に淫する、誠実な吉田の、誠実な両価性(アンビバレンス)。 ──菊地成孔a.k.a. N/K アメリカと日本(フッド)に引き裂かれた日本語ラップには、戦後社会のアンビバレンスが凝縮されている。 緻密な楽曲分析を通し、ヒップホップの本質とこの国の「リアル」を抉る、衝撃の日本=ラップ論。

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ユーザーレビュー

  • ラップは何を映しているのか ――「日本語ラップ」から「トランプ後の世界」まで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    磯部さんの、コリアン・インヴェイジョンは続いているが日本は(KOHHの)後続が続くのか?という問いかけはSKY-HIさんがラジオで仰っていたKPOPアイドルにおいては本質について語る人達が継続的に現れているけれど日本ではなぜそうならないのかって疑問と共通する部分があるように思った!
    『BTSを読む』においてもBTSがアメリカで従来のKPOPの枠に収まらない成功を成し遂げたのは「ホンモノ」であること、オーセンティシティを求める価値観に応えられるグループであったことがその理由の一つとして上げられていたのも思い出した。
    ところで、ここでのコリアン・インヴェイジョンはアメリカでの現象を指しているように

    0
    2020年07月26日
  • アンビバレント・ヒップホップ

    Posted by ブクログ

    まず初めに言っておくが、この書籍は解説書ではなく、吉田雅史によるヒップホップの「批評本」である。それを念頭に置いておかなければ所々に違和感を感じることになる。佐々木敦の『あなたは今、この文章を読んでいる』でも同じような現象に遭遇したが、この本を読んだ上で取り上げられている曲を聴いて「何か違うな」と感じることが多い。小林秀雄曰く「批評とは他人の作品をダシに自分を語ること」と言うが、それを理解して吉田雅史という男のモノの捉え方や表現を楽しむための書籍と思った上で読んだ方が良いと思う。
    実際そのように視点を切り替えて本書を読むと、ヒップホップというジャンルに対しての著者の思いが並々ならぬことがわかり

    0
    2025年07月12日
  • ラップは何を映しているのか ――「日本語ラップ」から「トランプ後の世界」まで

    Posted by ブクログ

    アメリカのヒップホップと、その影響下にある日本のラップを系統立てて理解できた。対談形式なので読みやすい。

    0
    2022年10月05日
  • ラップは何を映しているのか ――「日本語ラップ」から「トランプ後の世界」まで

    Posted by ブクログ

    流行りの曲を聴かなくなってしまったけど、少し後悔してる。英語のラップは意味を理解せずに聴いてたけど、もう少し意識して聴かないと勿体ないなって思った。あと自分が知らない日本のラップ音楽についても書いてあって興味深かった。

    0
    2018年03月04日

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