目立つ力の隣に積んであったので、特に考えもせずに一緒にレジまで持っていってしまった本です。
マーシャ・クラッカワー先生といえば、もう何年も前のラジオ英会話の担当先生でした。
大杉正明先生の英会話はそれなりにがんばって聞いていたのですが、だんだん聞かなくなってしまったのがクラッカワー先生の頃でして
...続きを読む・・・。テキストの表紙でお名前は目に焼きついているのですが、声が思い出せない状態です^_^;
というわけで、なんとなくなつかしくなって買ってみたのですが、意外と良かったです。
最初のほうは、良い英語を話す日本女性の話と、著者の出身&教えている学校の、英語教育についての話。
緒方貞子さんや皇后陛下が、シンプルで穏やかながら正しく説得力のある英語を話されるというお話があり、さらに聖心女子大学での英語学習の話。
中盤は、「日本人は英語に触れる機会が増えて英語がなんとかしゃべれる人は増えたかもしれないけど、あまり得意でないうちにくだけた若者言葉やインターネットの言葉を、ビジネスの場でも使うので、みっともないよ」という話とともに、日本人が間違えやすかったり覚えておいたほうがいい英語の具体例。これは中学生でも読めそうな内容ながら、上級の人でも再確認をするのにいいんじゃないかと思いました。
そして後半、というか最後の最後のほうで、これから学習したい人へのヒントが書かれていて、わたしには良かったです。
途中で読むのやめちゃおうかと思っていたのですが、最後まで読んでよかったー。
印象に残った内容
* 緒方貞子さんや皇后陛下の英語スピーチはお手本になる
* 英語は集中して学ぶべき時期がある。現代ではやることが多くて時間をとるのが難しいが、逆に英語学習の環境も作りやすい。時間を確保し、没頭すること。
* 書くことと文法をきちんと学ぶことは大事。
* 書いたものは添削してもらうのが理想的だが、できなければ、時間を置いて読み直したり、声に出して読んでみると良い。
* あえて批判的になる。メディアリテラシーを磨く。
* どう話すかより何を話すか。
* 正しい英語をインプットする。正しい英語の例として、Time for Kids、The Learning Network、VOAのSpecial English。
* 上記のサイトの単語帳を作ると良い。単語だけでなく例文を作ってみるとなお良い。また、音読してみると良い。できれば自分の声を録音して、お手本の音声があれば比較すると良い。
* 英語に接する量と時間を増やす。
* 教材はちょっとレベルの高いものを選ぶ。
個人的に印象に残ったのが
* 知らなかった若者言葉:"or what."(か何か)
* 曽野綾子さんも聖心出身だった
最初のほうで、かつての聖心の小学校では英語が意思疎通に必要だったのみならず、例文の暗記や筆記体を使っての書き取りを行っていた、という話も出てきます。
書くことに興味のあるわたしは、英語を筆記体で書くのもいいなあと、妙なところに思いをはせました。
わたしの頃でももう中学校で筆記体は教えてくれなかったのですが、教科書の表紙裏とかには載っていたので、かっこいいと思ったわたしは一人で練習したのです。それから中高とテスト以外は筆記体だったのですが、大学のときだかに筆記体禁止になってしまい、以降どんなときでもブロック書きなのです。