作品一覧

  • すべての夢、果てる地で

    すべての夢、果てる地で

    小説・文芸

    3.0
    1巻2,200円 (税込)
    記憶を失った少年・Kの前に現れた、霧の体を持つ“図書館”の遣いたち。彼らにいざなわれ始まったのは、“世界の中心”をめぐる現代の冒険だった――。きわめて野心的な着想と、グレッグ・イーガンを思わせる華麗なサスペンスによって絶賛を浴びた第三回創元SF短編賞受賞作「〈すべての夢|果てる地で〉」をはじめ、外界から孤絶した宇宙施設を舞台に、五分後の未来を見せるキューブの奪い合いをスリリングに描く「ディセロス」など、驚くべきアイデアを凝縮した全六編を収録。日本SF界が登場を待ちわびた俊英によるデビュー短編集。/【目次】折り紙衛星の伝説/〈すべての夢 │ 果てる地で〉/四元数の悪魔/ディセロス/キャプテン・セニョール・ビッグマウス/黒い星の伝説/解説=堀晃
  • 紙魚の手帖Vol.01

    紙魚の手帖

    小説・文芸

    5.0
    1~30巻1,500~1,699円 (税込)
    「ミステリーズ!」の後継誌ついに創刊。コンセプトは、国内外のミステリ、SF、ファンタジイ、ホラーを刊行してきた東京創元社による「総合文芸誌」。『蝉かえる』で第74回日本推理作家協会賞、第21回本格ミステリ大賞W受賞の櫻田智也が贈るシリーズ最新作。第21回本格ミステリ大賞の全選評も一挙掲載。さらに、第18回ミステリーズ!新人賞受賞作「三人書房」ほか、充実の創刊号。/【目次】『紙魚の手帖』創刊にあたって/【創刊記念特別エッセイ】投げ込みマガジン〈紙魚の手帖〉戸川安宣/【受賞作決定!】第31回鮎川哲也賞 選評  辻 真先・東川篤哉・麻耶雄嵩/第18回ミステリーズ!新人賞 選評 大倉崇裕・大崎 梢・米澤穂信/【第18回ミステリーズ!新人賞受賞作】三人書房 柳川 一●第18回ミステリーズ!新人賞受賞作。若き日の江戸川乱歩を描く、流麗な謎解き譚/【第21回本格ミステリ大賞全選評】第21回本格ミステリ大賞受賞作決定!/第21回本格ミステリ大賞選考経過/受賞の言葉 [小説部門] 櫻田智也 [評論・研究部門] 飯城勇三/選評 小説部門/選評 評論・研究部門/【日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞受賞第一作】白が揺れた 櫻田智也●ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、悲劇の真相は?〈エリ沢泉〉シリーズ最新作!/【読切】ゼロ 加納朋子●私の元にやってきたのは、カフェオレ色の天使だった。少女と犬の絆を描く最新ミステリ!/スフレとタジン 近藤史恵●コロナ禍の影響で志村さんが講師で始めた〈パ・マル〉の料理教室。タジン鍋を使うモロッコ料理を……。/フォトジェニック 秋永真琴●カメラを構える彼女の目に、この世界は、僕は、どんなふうにうつっているんだろう? 気鋭が贈る傑作掌編。/108の妻 石川宗生●点描の妻、夢見る妻、革命家の妻、お品書きの妻……様々な「妻」をお楽しみください。/セリアス 乾石智子●ひっそりと暮らす魔道師夫婦、彼らの秘密とは……/魚泥棒は誰だ? ピーター・トレメイン 田村美佐子 訳●修道院の厨房で起きた二件の事件をフィデルマが解き明かす/【INTERVIEW 期待の新人】千田理緒『五色の殺人者』/大島清昭『影踏亭の怪談』/【BOOKREVIEW】[文芸全般]瀧井朝世/[国内ミステリ]宇田川拓也/[翻訳ミステリ]村上貴史/[SF]渡邊利道/[ファンタジイ]三村美衣/『紙魚の手帖』創刊記念読者プレゼントキャンペーン/執筆者紹介/編集後記・次号予告
  • 宙を数える 書き下ろし宇宙SFアンソロジー

    宙を数える 書き下ろし宇宙SFアンソロジー

    小説・文芸

    3.5
    1巻950円 (税込)
    【東京創元社文庫創刊60周年記念刊行】創元SF短編賞正賞・優秀賞受賞者、佳作入選者が競演。〈宇宙編〉には高山羽根子(第1回佳作)、酉島伝法(第2回正賞)、理山貞二(第3回正賞)、オキシタケヒコ(第3回優秀賞)、宮西建礼(第4回正賞)、宮澤伊織(第6回正賞)の6名の傑作を収録。ソロバンを携え銀河を旅する交易船、海に覆われた惑星に棲息する音をあやつる生き物たちの旅路、航行中の宇宙船で起こった前代未聞の連続殺人──2020年代のSF界を牽引する“東京創元社生まれ”の気鋭作家陣が贈る、書き下ろしテーマ・アンソロジー。【収録作】はじめに 東京創元社編集部/「平林君と魚(いお)の裔(すえ)」オキシタケヒコ/「もしもぼくらが生まれていたら」宮西建礼/「黙唱」酉島伝法/「ときときチャンネル#1【宇宙飲んでみた】」宮澤伊織/「蜂蜜いりのハーブ茶」高山羽根子/「ディセロス」理山貞二/ちいさなあとがき
  • ディセロス-Space : The Anthology of SOGEN SF Short Story Prize Winners-

    ディセロス-Space : The Anthology of SOGEN SF Short Story Prize Winners-

    小説・文芸

    -
    1巻220円 (税込)
    火星近傍で孤立した宇宙船。その船内で、5分後の未来が視えるキューブをめぐって前代未聞の連続殺人劇が発生した。乗員は6名の保安要員のみ。この中に犯人はいる。第3回創元SF短編賞を「〈すべての夢|果てる地で〉」で受賞した著者が贈る宇宙SF短編。※本電子書籍は、『宙を数える 書き下ろし時間SFアンソロジー』(創元SF文庫 2019年10月31日初版発行)に収録の「ディセロス」のみを電子書籍化したものです。『宙を数える 書き下ろし時間SFアンソロジー』全ての電子書籍版ではございませんのでご注意ください。
  • 〈すべての夢|果てる地で〉 第3回創元SF短編賞受賞作

    〈すべての夢|果てる地で〉 第3回創元SF短編賞受賞作

    小説・文芸

    3.8
    1巻220円 (税込)
    記憶を失った日本人少年Kは、量子的に交差した世界から訪れた変幻自在の自律機械、アーサー、アイザック、ボブの三人組にスカウトされ、危険な旅を続けている。旅の目的は、人知れず実用化されている量子コンピュータを探し当てることだと言うのだが……。すべての背後でうごめく人工知性〈館長〉の思惑とは。疾走感あふれる近未来エスピオナージュにして、想像することの意味を問う本格SF。応募総数618作から大森望・日下三蔵・飛浩隆が選出した、SF愛に満ちた第3回創元SF短編賞受賞作。選評付き。

ユーザーレビュー

  • 紙魚の手帖Vol.24

    Posted by ブクログ

    小説以外の掲載作もどれも面白くためになる。
    そしてなにより、小説がね。宮澤伊織のときときチャンネルの連載に小川一水の短編。そういうもはやSF作家として地位を確立している作家だけでなく、注目の新人作家天沢時生の短編なんかも載ってて、まあ面白い。購入して間違いなし。

    0
    2026年01月21日
  • 〈すべての夢|果てる地で〉 第3回創元SF短編賞受賞作

    Posted by ブクログ

    2011年度に発表されたSF短編のアンソロジー。2011年は東日本大震災のほか、小松左京の訃報があり、伊藤計劃ショックの余波とハヤブサブームの余熱が冷めていないジャーナリスティックな年であった。前半はそのような作品を集め、後半は手ごたえのある作品が並ぶ。とはいえ、例年のハッチャケぶりは足りない印象。
    個々の作品としては、庄司卓、伴名錬、大西科学が好み。神林長平、新井素子、とり・みきの凄味にも圧倒される。掘り出し物は、大西科学。この設定で、この展開はやられた。あとがきもスマートで良い。

    0
    2012年07月23日
  • 宙を数える 書き下ろし宇宙SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    実力者揃いのSF短編集。ただし、本書と同時に出た「時間SFアンソロジー」とまとめて読むと、本書でも時間SFに関連しているものもあり(全部ではない)、そちらに掲載できなかった作品がものが本書にまとめられているようなのが気になった。とはいえ、「もしもぼくらが生まれていたら」は戦時のあることに触れられていないなと思ったら最後にガツンとやられる気持ちよさがあるし、「蜂蜜いりのハーブ茶」のところどころに出てくる違和感を気にしつつ、最終的に作品の世界観が明らかになったときの驚きも気持ちいい。「平林君と魚の裔」と「ときときチャンネル」は単純に面白い。

    0
    2026年04月09日
  • 紙魚の手帖Vol.24

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第16回創元SF短編賞受賞作の「観覧車を育てた人」(雨露山鳥)の全体的な空気感が良い。ただし、取材者について、取材者が下調べをしているにもかかわらず物をよく知らないところなど気になるところも散見された。小説の技術は時間が解決してくれるだろう。そんなところよりもリーダビリティや世界観の構築の仕方について感心した。他に収録されている作品については、「惑星タルタロスの五つの場景」(レイチェル·K·ジョーンズ)の掌編が出色。生の中の死、死の中の生という大きなテーマを掌編として成立させるのは見事。近年で最も印象に残った作品である。

    0
    2025年09月22日
  • 〈すべての夢|果てる地で〉 第3回創元SF短編賞受賞作

    Posted by ブクログ

    2011年はどういう年だったかってもう今は2013年なので
    去年はどういう年だったかというと2012年なのである
    2012年篇が出てから読むよりましだけれど
    もう2012年のことなんて覚えていないぞ
    2011年はいろいろあったからともかく

    小川一水『宇宙でいちばん丈夫な糸 The Ladies who have amazing skills at 2030』
    毎度おなじみ作者
    副題とおり『妙なる技の乙女たち』連作中のひとつ
    これだけきりだしても面白がりがたい
    カーボンナノチューブのSFとの現実味どあいはそうだと思う

    庄司卓『5400万キロメートル彼方のツグミ』
    指示が音声入力なのもすごいが
    なぜツグミなのかわからない 意味ないのか
    ライトノベルに侵されすぎてジュブナイルの純がどんなだったか
    文章はしばしに無駄を感じる

    恩田陸『交信』
    同選集過去最短(たぶん)1ページ
    「はやぶさ」盛り上がっていただけるは
    宇宙開発事業としてまこと結構だが
    なぜ「はやぶさ」だけ
    「かぐや」もがんばったんだよ
    爆発迷走墜落しないとお涙頂戴できませんか
    題名と内容だけあって置いておくと
    そのうちなんだかわからなくなる1ページ

    堀晃『巨星』
    「バビロニア・ウェーブ」というと
    「リフレクト・フォース」と同じにきこえる程度に
    何が書いてあるかわからない
    小松左京作品はあまり読んでいないので
    オマージュというフランス語と同じ
    『明日泥棒』の「直列二気筒」は
    大学生のとき初めて沼袋駅のスーパーのレジが
    そうなっているのを発見して興奮
    さすがはなのみやこだいとーきょーと思い出

    瀬名秀明『新生』
    こちらはパスティーシュでリスペクトらしい
    小松左京作品にはぜんぜんもんくないのだが
    SF選集「2011年傑作編」を買ったのに
    それはおいても良い作品だから載せたのだろうけれど
    はやぶさや小松左京や福島で爆発しなくても
    2011年は2011年

    とり・みき『Mighty TOPIO』
    マンガは絵が使えるのでずるい
    映像作品だとさらに効果よく音をかけ合わせられて
    さらにずるい
    文章でしかのものもあるしたいていなんとかなるけれど
    やはり文章でしかない

    川上弘美『神様 2011』
    この選集初(たぶんたぶん)の「著者のことば」なし
    ジャンル「文芸」文章芸
    うしろに術がつくとなぜかありがたい日本語

    神林長平『いま集合的無意識を、』
    「ついったー」は商標登録 R.P.G
    伊藤計劃作品や
    ネットワークに日々多くのひとがつないで費やしていることに対する
    SF作品についての随筆とか評論
    集合的無意識を生成するということが
    これまでの歴史が想像できる範囲を超えて
    想像できなかったものを想像できえるのか
    とりあえず宇宙飛行士にはならずとも月から地球をみてみたいが
    それほど人間には期待していない
    まったくしていないのではないにせよ

    伴名練『美亜羽へ贈る拳銃』
    面白がれる娯楽作品が読みたい派としては
    これくらいの長さで短編小説という気
    脳マッピングがそこまで再現性あるなら
    ミステリにならないのではだが
    こまけえこたぁいいんだよ
    例によってもちろん『ハーモニー』のことも
    すっかりさっぱりまるきり全然少しもまったく覚えていないのが
    (例えば主人公の性別も答えられないくらいに)
    この作品は娯楽小説として作り物じみて面白い
    ただ上と矛盾しないが短編小説としては長めに感じる

    石持浅海『黒い方程式』
    そういえば今回はこの選集恒例のこれのどこがSFだとの文句がなかった
    『冷たい方程式』はミステリにおける
    説得力ある「意外な結末」ものにおける
    「最初に書いたもの勝ち」で感心させられたが
    ミステリでもSFでも「説得力ある」の部分を
    読者がどれくらい興深く感じてくれるかは技術の外にあって難しそうだ
    この作品に限ったことでもないけれど

    宮内悠介『超動く家にて』
    「ほぼぎりぎりSFといえなくもなくもないかな」なミステリ
    『すべての夢~』が「マニア向け過ぎはしないかと思った」わりには
    これは良いのがよくわからない
    ミステリの限界突破をSF畑からうらやましがってるだけなのでわ

    黒葉雅人『イン・ザ・ジェリーボール』
    これも風変わりな舞台立てのミステリでSFとしてはなんとも
    ミステリとしてはおとなしめ
    参考文献のひとはミステリでなくとも読めて
    ミステリでないと読めないのとは違うと思う

    木々津克久『フランケン・ふらん -OCTOPUS-』
    この作者の作品は
    「ひとあじちがう価値観」心をくすぐるが
    『ブラックジャック』でなく『夢幻紳士』路線で
    ひとつ上の作品と同じく力量に差がありすぎる
    作品として劣っているからといって各人の好みとはまた別だけれど

    三雲岳斗『結婚前夜』
    嫁ぎ先の状況と親元との対比に
    読むこちらの心境が一方偏りすぎで効果薄
    先行作品の黄金則を反転させたのだろうけれど
    あまりうまくいっていない

    大西科学『ふるさとは時遠く』
    「どんどん高い塔を建てていくと先端は光速を超えるんじゃね」
    の麓を眺めた舞台設定発想
    天円の描写は地上のスペースコロニーでとても面白いが
    つじつま合わせるのがすごく大変そうで
    郷愁に浸っているどころでない気がする
    そのずれたのんきさが作者の持ち味と思うが
    あんまり明るい話でなくいまひとつ

    新井素子『絵里』
    「子供が親に感慨を持ってくれないなら親が負担を負うことはない」
    という意見へまともに反対するのはとても困難だが
    「予定外着床」という「事故」の責任は誰にあるかと
    「子供が親をどう思うか」と「親が子供を育てなければならない」関係を
    混ぜてはいけないのでは
    SFかどうかとかでなくお話としてしっくりこない

    円城塔『良い夜を待っている』
    別格過ぎて他の作品が霞む

    理山貞二『〈すべての夢|果てる地で〉』
    いかにも「出し惜しみなく詰め込んだ」作品
    前向きにSFらしいSF活劇
    ロバートの愛称がボブらしいのが不思議
    オーウェル効果はヴェルヌウェルズの昔から
    その反証のほうが多い気がしてしまうので
    もう少し踏み込んで欲しかった
    アイデア盛りだくさんだけれど
    「活劇」なのでもうすこし華麗なまとまりだともっと良かった

    どの短編を取捨選択するかにもよるだろうけれど
    神林円城のお二方ととり・みきのお一人は別格として
    その他は上と比較して残念
    しいてあげると伴名石持大西理山といったかたがた
    各作者様には名もなき一読者の感想などと関係なく頑張っていただきたい(えらそう)

    0
    2018年11月13日

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