アンソニー・ギデンズの作品一覧

「アンソニー・ギデンズ」の「暴走する世界」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

ユーザーレビュー

  • 暴走する世界―――グローバリゼーションは何をどう変えるのか

    Posted by ブクログ

    『二十一世紀における争点のひとつは、コスモポリタン的な寛容とファンダメンタリズムの対立であろう。

    情報や映像が日常的に地球上をかけめぐるグローバル化した世界では、私たちはだれしも、生活様式を異にし、思考様式をも異にする人々と、ひんぱんに出会うことになる。

    コスモポリタンは、こうした文化のふれあいと融合を好ましいこととして歓迎する。他方、ファンダメンタリストは、それを、秩序破壊的なゆゆしきこととして警戒する。

    宗教、人種的アイデンティティ、あるいはナショナリズムの名のもとに、ファンダメンタリストは、伝統を復興させ、それらを純化しようとする。そして彼らは、伝統を保守するためには、暴力に訴える

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    2015年11月23日
  • 暴走する世界―――グローバリゼーションは何をどう変えるのか

    Posted by ブクログ

    イギリスの社会学者、アンソニー・ギデンズのグローバリゼーションを論じた本。彼はトニー・ブレア首相のブレーンであることで有名で、市場原理主義でも旧い左派でもない「第三の道」を提唱している。グローバリゼーション、リスク、伝統、家族、民主主義という5つのキーワードの意味と意義、そして、それらに予想される「変化」についてのギデンズの所説は、正鵠を射ておりおもしろい。ギデンズの他の本も読んでみたい。

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    2009年10月04日
  • 暴走する世界―――グローバリゼーションは何をどう変えるのか

    Posted by ブクログ

    「グローバリゼーションは何をどう変えるのか」と、副題にあるように、極めて今日的な課題である世界のグローバル化についての解析を試みるのが、この小冊子の目論見である。ギデンズは、5つの章を立て論点を簡潔に示している。西洋キリスト教社会に生きている訳ではない者にとっては納得できる部分もあるし、そうでない部分もあるが、著者の分析は概ね公平な視点に立っていると思われる。

    第一章では、グローバリゼーションが経済だけに限られた現象でないことに注意を喚起する。通信技術の発展が必然的にもたらした世界のグローバル化は、共産主義社会の崩壊を招き、富の不平等化を引き寄せた。さらにそれは国や宗教が保持していた独自の文

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    2013年03月11日
  • 暴走する世界―――グローバリゼーションは何をどう変えるのか

    Posted by ブクログ

    非常に読みやすかった。
    ギデンズの考える「近代化」「グローバル化」を土台に議論されているから、主張は明快だし受けいれやすかった。社会学者の記述の論理はときに主観的過ぎると思うことがあったけれど、この本ではそういうことを思わなかった。
    早く「近代とはいかなる時代か」を読みたい!

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    2013年02月12日
  • 暴走する世界―――グローバリゼーションは何をどう変えるのか

    Posted by ブクログ

    10年前に書かれたとは思えないほどの鋭さがある。

    日本語の文体もスタイリッシュに翻訳されている良書。

    提示されている問題意識と論点は、社会学を遥かに凌駕しており、10年後になって読んでみる価値は大である。

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    2011年04月26日

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