作品一覧

  • 消えてください
    5.0
    1巻693円 (税込)
    『私を消してくれませんか』  ある雨の日、僕は橋の上で幽霊に出会った。サキと名乗る美しい彼女は、自分の名前以外何も覚えていないらしい。 ・一日一時間。 ・『またね』は言わない。  二つのルールを決めた僕らは、サキを消すために日々を共に過ごしていく。父しかいない静かな家、くだらない学校、大人びていく幼馴染。全てが息苦しかった高一の夏、幽霊の隣だけが僕の居場所になっていって……。  ねえ、サキ。僕は君に恋するごとに“さよなら”の意味を知ったよ。 衝撃的な内容で発売直後から話題沸騰し、大ヒットとなった『ひきこもりの弟だった』から二年半――今、葦舟ナツが綴る、《別れ》の意味を問う、新たな衝撃作。
  • ひきこもりの弟だった
    3.5
    1巻770円 (税込)
    『質問が三つあります。彼女はいますか? 煙草は吸いますか? 最後にあなたは――』突然見知らぬ女にそう問いかけられた雪の日。僕はその女、大野千草と夫婦になった。互いについて何も知らない僕らを結ぶのは【三つ目の質問】だけ。まるで白昼夢のような千草との生活は、僕に捨て去ったはずの過去を追憶させていく――大嫌いな母、唯一心を許せた親友、そして僕の人生を壊した“ひきこもり”の兄と過ごした、あの日々を。これは、誰も愛せなくなった僕が君と出会い、愛を知る物語だ。
  • 誰も幸せにできない僕らは夢を見る
    3.3
    1巻825円 (税込)
    市役所本庁舎の隅にある、健康福祉課夢調査係。そこで僕は他人の夢の中に入り、深層心理を調査する仕事をしている。その目的は「個人の精神の不調を減少させ、ひいては社会的不和を根本から減少せしめること」――要は、夢の中でお悩み解決だ。 でもこの仕事は僕に向いていない。……だってあなたが死んだあの日から、僕は誰かに寄り添うことも、夢を見ることも、全て諦めたから。 『ひきこもりの弟だった』で鮮烈デビューした葦舟ナツが描く、心震わす珠玉の物語。

ユーザーレビュー

  • 消えてください

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初はあまり主人公のことが好きになれず、読んでいてなんだかもやもやしていた。しかし、物語が進むにつれ変わっていく春人やサキを見てどんどん引き込まれていった。
    特に後半からはどうなるんだろうと考えてドキドキしてとても面白かった。

    読み終わって分からなかったことがある
    ●この本の名前である「消えてください」は何故消えてくださいなのか?誰の視点から消えてくださいなのか?「消してください」であれば納得できなくもないがそこが分からない。是非葦船先生の真意を聞きたい。
    ●裏面に「君に恋をして『さよなら』の意味を知ったよ」とあるが、『さよなら』の意味とは何か?これはもう少し考えれば分かりそうな気がするので

    0
    2020年02月19日
  • 誰も幸せにできない僕らは夢を見る

    Posted by ブクログ

    市役所が舞台で、人の夢の中に入る夢調査を行い夢主の悩みを解決する助けをする話。
    夢調査をするアプローチや発言に職員それぞれの個性がでていて自分が勉強になる点もあった。
    最後の屋上のシーンは主人公の心境の変化も感じとれてよかった。

    0
    2024年10月06日
  • 誰も幸せにできない僕らは夢を見る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ①悩みを解決をするために、1番大切なことは、「相手の話をよく聞く」こと。

    これは、日常生活でも使えるコミュニケーションの手法の1つだと思うので、意識してみようと思う。

    ②本書の中に出てきた宮沢賢治の『世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない』という言葉が印象に残った。
     今の現代社会について思いを馳せながら、改めて考えてみると、みんなが幸せな状態になることは、難しいと思い、かなり胸に刺さった台詞であった。

    この本を読んで、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を改めて、読んでみたいと思った。

    0
    2025年03月20日
  • 誰も幸せにできない僕らは夢を見る

    Posted by ブクログ

    離れた場所で寝ている人の夢にどうしたら介入できるのだろう? 途中で良い事言ってるので奥が深い。

    0
    2024年10月03日

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