藤えりかの作品一覧
「藤えりか」の「海を渡った「ナパーム弾の少女」 戦争と難民の世紀を乗り越えて」「なぜメリル・ストリープはトランプに噛みつき、オリバー・ストーンは期待するのか ハリウッドからアメリカが見える」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
キム・フックさんのベトナム戦争
少女が裸で逃げる写真、これは見たことがあるそう思って読み始めたが、全く理解していたものが違うものであった。
戦争と言う殺人と、国と政治、浅いものではあるがすっかり引き込まれて考えさせられた一冊だった。
そもそも裸で逃げる少女ではなかった
ナパーム弾で一瞬にして着ていた衣服が溶かされどうしていいかと彷徨う少女なのだと知った。
もちろん逃げているとも言えるが、取るもの取らず逃げていると思っていたのでそうではないと知り
ナパーム弾って…と恐ろしさについて知った。
溶かされた衣服が皮膚も蝕むのは言うまでもない。
身体の多くの皮膚に火傷を負い、彼女の運命が幾つもの出来事で救済に向かっていくストーリーとも言える出来事があった。
火傷にも思い違いがあった。
表面の皮膚だけでなく神経も巻き込んで皮膚が引っ張られ巻き込まれるから、表面が落ち着いても痛みは続いていくというのだ。
たまたま神経の病に罹りこれからも療養する必要がある私は、神経を巻き込む痛みというのはとても理解できるものだった。
日本は現在は国の政治も安定していて、政治的な制約や搾取制限と言ったことはなく恵まれているのだろう。
知らぬ国へ行かねばならない人の気持ち、宗教の壁と言葉の壁、想像に難いものである。
キムさんの人柄もあって沢山の扉が開いたとも言えるが、「 I forgive, but I don’t forget 許すけれども忘れない」とスピーチしたと言う言葉が彼女の全てなのだと感銘を受けた。
戦争のない世界であります様にと願いを込め、たくさんの人に読んで欲しい本だ。