作品一覧

  • 法城を護る人々 上
    完結
    -
    全3巻2,200円 (税込)
    雪国の大寺院に生まれた主人公・宮城は寺を継ぐことを拒絶し、寺院生活を護る父との間に凄絶な対立が生じる―。痛烈な教団批判と煩悶青年の葛藤を息づまる迫力で描く、松岡譲の代表作、待望の復刊。解説=野尻はるひ
  • 漱石の印税帖 娘婿がみた素顔の文豪
    4.5
    1巻754円 (税込)
    漱石をめぐる「謎」の数々を書いた名著が、没後百年のいま、よみがえる。 日本近代文学の巨匠でベストセラー作家、夏目漱石。 その没後、夏目家にのこされた印税覚書をもとに、一連の作品の部数を調べてみると……? 漱石愛用の万年筆をめぐる、不思議なエピソードとは? 漱石最晩年の門下生にして、漱石の長女、筆子と結婚した著者だから描くことのできた漱石の思い出、漱石山房での木曜会の様子、、そして芥川龍之介、久米正雄、鈴木三重吉、菊池寛など漱石をとりまく作家たちの素顔。 漱石関連の八篇と、「新思潮」時代の回想二篇を納めた随筆集。

ユーザーレビュー

  • 漱石の印税帖 娘婿がみた素顔の文豪

    Posted by ブクログ

    『印税帖』という書名で敬遠すると、大きな損をする。
    なかでも「漱石の万年筆」がおもしろい。昭和21年9月、松岡譲(漱石の娘婿)のもとに高岡(富山県)在住の知らない青年から手紙が届く。漱石愛用の硯と万年筆を所蔵しているのだが、親族に安価でお譲りしたいという。何度か手紙を交わすうちに、松岡はそれらが本物らしいと確信する。夏目家に照会すると、硯はなくなっているが、万年筆はあるとのこと。硯と万年筆は、いつどこでどうやって人手にわたったのか。愛用の万年筆は2本あったのか。松岡は、交渉を成立させ、現物を受けとるために(そして謎解きのために)高岡に赴くのだが……
    「回想の久米・菊池」もおもしろい。松岡の旧制

    0
    2025年05月08日
  • 漱石の印税帖 娘婿がみた素顔の文豪

    Posted by ブクログ

    有名作家の娘婿としての苦労がうかがえる一冊です。筆者も作家でしたが、そうした苦労があったからこそ今ではあまり有名でないのかもしれません。

    0
    2023年03月21日
  • 漱石の印税帖 娘婿がみた素顔の文豪

    Posted by ブクログ

    夏目漱石の長女の夫、松岡譲の随筆集。
    推理小説のような展開の「漱石の万年筆」、
    著者の後悔が伝わる「宗教的問答」、
    鈴木三重吉のお人柄が微笑ましい「三重吉神話」、
    怪文書を見たときの怒りが伝わってくる「回想の久米・菊池」がお気に入り。
    めっちゃさくさく読めた。

    0
    2019年12月16日
  • 漱石の印税帖 娘婿がみた素顔の文豪

    Posted by ブクログ

    タイトルは夏目漱石関係のネタっぽいですがページ数的に半分ぐらいは、芥川や粂がいた第三次、第四次新思潮時代の青春話が含まれているので(いわゆる、『破船』事件へ至る道のような…)そっち方面に興味のある方にオススメしたい一冊でしたね。

    参考に目次を引用
     漱石の印税帖
     漱石の万年筆
     贋漱石
     漱石の顔
     宗教的問答
     『明暗』の頃
     蘆花の演説
     三重吉挿話
     二十代の芥川
     回想の久米・菊池

    0
    2019年11月27日

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