松岡譲の作品一覧
「松岡譲」の「漱石の印税帖 娘婿がみた素顔の文豪」「法城を護る人々」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「松岡譲」の「漱石の印税帖 娘婿がみた素顔の文豪」「法城を護る人々」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
『印税帖』という書名で敬遠すると、大きな損をする。
なかでも「漱石の万年筆」がおもしろい。昭和21年9月、松岡譲(漱石の娘婿)のもとに高岡(富山県)在住の知らない青年から手紙が届く。漱石愛用の硯と万年筆を所蔵しているのだが、親族に安価でお譲りしたいという。何度か手紙を交わすうちに、松岡はそれらが本物らしいと確信する。夏目家に照会すると、硯はなくなっているが、万年筆はあるとのこと。硯と万年筆は、いつどこでどうやって人手にわたったのか。愛用の万年筆は2本あったのか。松岡は、交渉を成立させ、現物を受けとるために(そして謎解きのために)高岡に赴くのだが……
「回想の久米・菊池」もおもしろい。松岡の旧制