作品一覧

  • 東京10大学の150年史

    東京10大学の150年史

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,815円 (税込)
    19世紀後半に創設された教育機関を基とする日本の有力大学は、揃って創立150周年を迎える。そこで東京の10校の大学の歴史を振り返り、その歩みを日本近現代史のなかに位置づける。執筆者は各大学の第一線の実証史学研究者。創立理念や建学精神、成立経緯を明らかにすることで、各大学の特徴を描き出す。大学史をより深く理解し楽しむためのコラムも収録。年史編纂の歴史研究上の意義を示すとともに、近現代史への一視角としての大学史が興味深く学べる最良のテキスト。
  • 谷干城 憂国の明治人

    谷干城 憂国の明治人

    ビジネス・実用

    3.3
    1巻880円 (税込)
    坂本龍馬の二歳下に土佐で生まれた谷。幕末期、藩主山内容堂に見込まれるが、尊皇攘夷、倒幕の志を持ち各地を奔走。明治維新後は、軍人として台湾出兵、西南戦争を勝利に導き名望を集める。初の内閣で入閣するも、西欧見聞後、議会の重要性、言論の自由を主張し藩閥政府を批判して下野。以後、貴族院を舞台に日清・日露戦争で非戦論を貫くなど、国家存立のため国民重視を訴え続けた。天皇と国民を深く愛した一明治人の生涯。高知出版学術賞受賞作。
  • 明治史研究の最前線

    明治史研究の最前線

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,716円 (税込)
    明治時代はいまどこまで明らかになっているのか。明治史の実証研究の先端を行く研究者三一名の力を結集。研究の推移と現状、到達点を示し、新しい研究視点や課題を考える。幕末維新、内閣制度や皇室制度の創設、政治思想、帝国議会、外交史、経済史や地域に関する研究、宗教や社会に関する研究といった大きなテーマを論じ、関連諸問題についても二四の論点解説で網羅。重層的な明治史の魅力が詰まった歴史ファン必携の一冊。
  • 明治史講義【テーマ篇】

    明治史講義【テーマ篇】

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻1,067円 (税込)
    幕末・維新期を例外として、明治史について、一般向けに専門研究が紹介されることは多くない。だが、学界においては、明治時代全般にわたる研究が近年も着実に進められている。そこで、信頼できる研究を積み重ねる若手・中堅の実証史家の知を結集。20のテーマで明治史研究の論点を提示し、旧態依然とした過去の歴史観に縛られず、また実証性のない偏った見方にも左右されない、歴史研究の確かな最前線を提示する。続刊『明治史講義【人物篇】』とあわせての明治150年記念出版。
  • 「国民主義」の時代 明治日本を支えた人々

    「国民主義」の時代 明治日本を支えた人々

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,496円 (税込)
    明治時代、国民の困難を見ず専制的な政治にかたよる藩閥政府に対峙すると共に、民権派や政党の利己的な行動を非難する政治勢力があった。陸羯南が「国民主義」と称すこの政治勢力には、国民の利益を守ろうとする政治家や軍人、思想家、新聞記者、時には宗教家や探検家などさまざまな人々が連携、結集する。いま、忘れ去られようとしている国民主義が担ってきた役割を検証し、近代国家建設期の日本の多様な姿を描き出す。 目 次 序 天皇と群臣の誓い――「天皇親政」「公議輿論」 一、結集/民権、藩閥政府との対峙――「中正不偏」 二、模索/条約改正反対運動――「和而不同」 三、構築/帝国議会の開設――「至公至平」 四、対峙/条約励行問題と日清戦争――「正論とう議」 五、連携/千島・沖縄問題と足尾鉱毒事件――「日月無私燭」 六、拡散/それぞれの日露開戦――「至誠憂国」 結 明治の終焉――「不羈独立」

ユーザーレビュー

  • 谷干城 憂国の明治人

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    ネタバレ

    メモ

    保守強硬派の国粋主義者とも言われた「明治人」。名前は、「もののふは盾となり城となる」という意味で戸籍上「たてき」と読んだが、本人や家族は「かんじょう」と読んでいた。土佐藩の学者の家出身。坂本竜馬、板垣退助らと同世代。幕末は藩の中の主義主張の違いが並び立つ中、公武合体の藩主を立てつつも尊王攘夷、倒幕活動、戊辰戦争に関わる。竜馬暗殺犯を新撰組だと思い、近藤勇を憎んだ。

    明治維新後は政府に出仕。軍人として、征韓論に賛成、江華島事件、台湾出兵、そして西南戦争で熊本城に籠城する。

    自由民権運動の板垣とは幕末は盟友であったが、次第に対立。天皇を推戴し、過激な民権運動を批判。軍人から政治へ。

    民権運動を偽物と本物に分け、国民のためであればと認める。憲法制定を主張、藩閥政治を批判。「私」より「公」、「義務あっての権利」を主張。

    学習院長
     ランドセルの導入
    伊藤博文内閣 ヨーロッパに渡航、オーストリアでシュタインと討論
    農商務大臣
    明治天皇の信任
    貴族院議員
     政党政治と民権を認めるが、未熟と批判、時に政府と対立

    日清戦争
     国内の強硬論と一線を画す考え
    足尾銅山鉱毒事件

    国際協調、清・朝鮮独立論者、日英同盟批判、対露開戦・満州植民地化反対

    西洋を知り、最適だと思われる主義に変節していくが、付和雷同ではなく意見を言い、反対するなど、信念をきっちり主張することのできる人だと思った。しかし、帝国主義には合わなくなっていく。

    歴史を勉強しなければ、生きていけない。「日本人の一般が馬鹿で狂気じみているのか、私が馬鹿で狂気じみているのか、将来どう見られるかみておけ」という論説に彼の危機感と自信を感じる。国粋主義者(彼の人物評価はさまざま)、軍人として、第二次世界大戦下を重ね合わせてしまうが、全く違うものであると知った。

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    2012年03月23日
  • 東京10大学の150年史

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    毎年お正月の箱根駅伝は東京国際大学、中央学院大学、駿河台大学、城西大学、上武大学など、いまいち自分が知らない大学が、テレビ中継で伝統校とアナウンスされる大学と競い合うイベントとして楽しんでいます。見慣れない鮮やかなユニホームが新鮮です。一方、東京六大学野球はメンバーチェンジのない不動のチームたちのリーグ戦。まさに全試合が伝統の一戦です。今回読んだ本は、まさに六大学が全部入っている東京にある10大学のそれぞれの歴史をパラレルに並べています。慶應義塾1858年、筑波大学1872年、立教大学1874年、青山学院大学1874年、東京大学、学習院1877年、法政大学1880年、明治大学1881年、早稲田大学1882年、中央大学1885年…まさに150年の歴史を持った大学グループです。去年2022年は日本に初めて鉄道が走り、新聞が発行され、学制が制定されて150年のメモリアルイヤーでした。筑波大学の前身の師範学校も同じ年に生まれたと知り、まさに大学も日本近代化の基幹インフラだったことを認識しました。伝統校とは、単に歴史が長いだけではなく、日本の社会を形作る存在なのだと思いました。そして、スポーツ中継や、あるいは受験の偏差値ランキングでは見えない、それぞれがまったく違う存在理由を持ち、しかし、それぞれがお互いに影響しあっている歴史も感じることが出来ました。この先、激烈な少子化を迎える時代、伝統校はいかに新しくなるのか、また新鋭校はいかに伝統校になっていくのか、大学はますます大変だ!『日本の「学歴」』に続いての、たまたま読書でしたが、繋がりました。

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    2023年04月15日
  • 明治史研究の最前線

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     明治史研究も発展段階説から解放されて、より実証的な分析に基づく研究が進展してきた感がする。また、資史料の利活用も進み、地方レベルの動きが見えてくるなど、多角的な視点による研究も多く発表されているようだ。

     こうした状況であると、研究者ならぬ一般読者からすれば、発表される著作や論文がいかなる意義があり、どのように位置付けられるものなのか、見取り図が欲しいと思うのではないだろうか。本書は、そうした希望にかなりの程度応えてくれる。
     研究者がそれぞれ、維新史、内閣制度や皇室制度、政治思想、帝国議会、外交史、経済史、地域、宗教等のテーマに関して、現在の地点における研究の最前線を示す。

     巻末の、経年順に刊行された里程標的な書籍リストも大変参考になり、読破していきたいとの意欲を掻き立てられた。

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    2021年08月04日
  • 明治史講義【テーマ篇】

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    最近出された明治史に関する文献を基に、最新の解釈を紹介するもの。歴史の解釈は変わり続けるし、多面的に解釈する必要があることを改めて認識。
    テーマ毎に参考にした文献が記載されているので、更に学ぶためには便利。各テーマの紙面も限られているが、比較的コンパクトに纏まっていて復習的に扱うのではあれば問題ない。(初級者向けてはない、ということ)

    「個人篇」も読んだので、明治史を面と点で概観を押えることができた気がする。
    明治における先人の国家創りの強いエネルギーに刺激を受けることが重要。物事を大きく捉え、方向感を見極めて、強い意志がなければExecutionできない。

    ・7月の禁門の変による長州の敗退・・・幕府の諸大名への統率力を回復する千載一遇の好機をもたらした。…将軍は進発しなかった。この時期、江戸では文久改革を担った史僚たちが退けられ、幕府全盛時代への復古を夢見る復古派が幕閣を占めるようになっていた。・・・大局的に見てこれが幕府にとって決定的な判断の誤りであったことは確かである。・・・長州への寛大な処分を求める上申が出された。

    ・廃藩置県によって政令帰一という課題が達成され、直轄府県のみならず日本全国が財政の基盤となった。なお、士族の家禄は藩知事にかわって大蔵省が給付することとなり、実質的にほとんどが財務破綻していた各藩の債務も政府が継承した。
    ・このように、近世国家は王政復古から約10年で完全に解消された。旧支配層の身分がほぼ無血で解体され、特権を政府が買い取るかたちで完全に解消された事例は、世界史のなかでも稀有といえよう。

    ・政変が形作った、薩長閥政府と、従来の民権派による自由党、大隈らの立憲改進党という三つ巴の政治党派体制は、以降、さまざまな離合集散を繰り返しながらも、元老および官僚勢力、立憲政友会、憲政会~立憲民政党という形で大正・昭和初期まで続いていく。その意味で、明治14年の政変は、その後の政治構造を長らく規定し続けたのだと言うことができよう。

    ・首相のリーダーシップの制度的欠如は、明治憲法の国家諸機関の割拠性と相俟って、やがて軍部の戦争への暴走を抑止できなくなる。(各省大臣の単独輔弼制が採用され、内閣の規程は存在しなくなった)

    ・明治憲法では内閣総理大臣の選出方法は規定されず、内閣制度創設以来、辞職する首相が後任を推薦するか、もしくは、天皇の諮問に応じた元老と呼ばれる長老政治家の合議により推挙されるか、のどちらかによって選出された人物に天皇から組閣の大命が降下された。ただし、慣習としては、後者の元老会議が首相選定の任を担っていた。

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    2020年04月19日
  • 明治史講義【テーマ篇】

    Posted by ブクログ

    明治維新から始まる日本の近代国家建設は、漸進的にそれもけっして真っ直ぐでない道だったことが分かる。誰かの理念・理想に基づいて進んできたのではなく、都度、落とし所を見つけてきた結果なんだ。見つける為政者自身も代わってきているしね。
    それにしても明治の世では、神社は宗教ではなかったというのには驚いた。宗教って概念は明治に生まれた訳語だったんだね。

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    2018年08月20日

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