作品一覧

  • 不確実性と日本経済 計測・影響・対応
    -
    1巻4,620円 (税込)
    頻発する不確実性ショック。 経済にどのようなインパクトを与えるのか? 不確実性は経済活動にどう影響するのか。マクロ経済から企業・個人が直面する不確実性まで、独自のデータ分析、内外の最新研究をもとに不確実性ショックのメカニズムを明らかにする。 日本では30年ぶりの少数与党内閣、米国ではトランプ第2期政権が発足。ロシアのウクライナ侵攻の長期化、中東での紛争激化をはじめ、世界はどうなるのか? 国内でも少子高齢化と人口減少、自然災害の激甚化、政府債務、金利、物価、為替レートなど、先行き不透明な問題が目白押し。世界も日本も、深刻な「不確実性」に直面している。 不確実性の高まりは、景気の変動、企業の活動、人びとの行動にどのような影響をもたらすのか? 不確実性はどのように計測できるのか? 不確実性に対してどのような政策対応が必要なのか? 世界金融危機、コロナ危機を経て、不確実性を定量的に捉える手法が進歩。不確実性の増大が、投資・雇用などの企業行動、家計の消費・貯蓄、さらにマクロ経済に影響を及ぼすメカニズムが解明されてきた。 本書は、こうした不確実性をめぐる内外の研究を紹介しつつ、著者独自のデータ分析をもとに、不確実性の日本経済への影響を多面的に明らかにする。先行き不透明感が高まる中、将来を展望するためのヒントを提示する。
  • コロナ危機の経済学 提言と分析
    3.5
    1巻2,750円 (税込)
    〇第2次大戦以降、人類にとって最大の危機となった新型コロナ・ウイルス。感染ピークを越えてなお、中長期にわたる甚大な影響は避けられそうにない。それは、個人から、企業や政府、日本社会の姿まで大きく変容させる可能性もある。経済のV字回復はありうるのか。日本の産業・経済はどのような問題に直面するのか。長期戦に備えるために、個人、企業、政府は何をすべきなのか。経済研究者を中心に、コロナ危機の経済・産業・企業・個人への影響を分析。問題を掘り下げ、いち早く提言する。 〇コロナ危機に関連し、積極的に分析・提言を発信している経済産業研究所の森川正之所長と、この問題でいち早く経済学者の提言をまとめた小林慶一郎氏が共同編者となり、コロナ危機の今後を見通す上で役立つ分析・提言を行い、緊急出版する。
  • 生産性 誤解と真実
    4.3
    1巻3,300円 (税込)
    ■安倍政権の政策の目玉になった「生産性革命」。生産性は「働き方改革」の焦点でもある。それだけに生産性については、世の中の関心は高まる一方だ。だが、実は生産性についての巷間の論議には多くの誤解があり、俗説もまかり通っている。 たとえば、「企業収益が高まれば生産性が上がる」「生産性向上には価格引き上げが必要」「高いサービスに見合った価格付けがされていないのが低生産性の原因」「設備投資を促進すれば生産性は上がる」「日本の生産性は欧米と比べて低い」等々。 しかも企業経営者や政策担当者も俗説を受け入れているのが実態だ。安倍政権の教育費用無償化も「生産性革命」論の一環だが、その費用対効果は明確でない。これでは、本当に効果のある政策が実行されるのか怪しい。 ■本書は、日本経済、サービス産業の生産性分析で定評のある著者が、生産性に関する正しい理解を解説するともに、生産性を上昇させるために真に有効な処方箋を考察する経済書。 生産性についての正しい理解を解説するとともに、「イノベーション」「教育・人的投資」「働き方改革」「企業経営」「規制改革」「グローバル化」「都市・地域経済」「財政・社会保障政策」「エビデンスにもとづく政策」といった政策と生産性がかかわる論点を整理し、有効な処方箋の考え方を提示する。全体として、1)経済・社会全体の仕組みの見直し、2)生産性向上策と同時に、生産性を抑制する政策の改善、3)相反する効果や副作用をもつ政策の組み合わせの工夫、4)政策の予測可能性を高めること――の重要性を明らかにする。
  • サービス立国論―成熟経済を活性化するフロンティア
    5.0
    1巻2,970円 (税込)
    サービスこそ成長戦略の核心!  サービス経済化の実態を、豊富なデータと最先端の分析に基づいて明らかにし、日本経済を再び成長軌道に乗せるための政策を提言。これまで包括的に解明されていなかったサービス産業に焦点を当てた、日本を代表する官庁エコノミストによる画期的な日本経済論。 サービス産業は日本経済の7割以上を占めます。それほど重要なのに、これまでその実態は必ずしもきちんと理解されてきませんでした。むしろ、誤解が多かったのです。本書は、このサービス産業をめぐる通念を打破し、製造業とは異なる産業としての特性と必要な政策を、イノベーション、労働市場、都市・地域経済、国際化、景気変動との関連などからとらえた経済書です。また、本書では、製造業のサービス化についても取り上げます。 本書は、統計データや内外の理論・実証研究をベースにさまざまな誤解を正し、成熟経済化している日本の活力を高め、新しい成長を実現するために必要な方策を提示します。いずれも、「新発見」があり、読者に新鮮な視点を提供するものです。

ユーザーレビュー

  • 生産性 誤解と真実

    Posted by ブクログ

    TFPについてとことん論じている。話し手によって意味が大きく異なりがちな生産性について、多面的に説明されており、非常に勉強になった。

    0
    2020年08月26日
  • 生産性 誤解と真実

    Posted by ブクログ

    本書は、「生産性をキーワードにした日本経済論ないし経済政策論」、生産性を切り口に日本の経済政策が論じられている。
    論点は様々。イノベーション、人的資本投資、設備投資、経営の質、グローバル化、マクロ経済政策などと生産性の関係。
    論じられ方は、筆者の考えを主張する、ということではなく、上記の論点と生産性の関係に関する学術論文を丁寧に整理して紹介するというものである。
    すごい労作。半端ない数の論文の調査と、ご自身の独自調査がベースとなっている。
    いわば、調査論文とでも言うべきものであるが、読み物としても、非常に面白い。

    経済政策について筆者ご自身の考えも、最後に述べられている。
    ただ、メインは個々

    0
    2020年03月15日
  • サービス立国論―成熟経済を活性化するフロンティア

    Posted by ブクログ

    網羅的。会社の施策を考える上で、参考になる考え方だけじゃなくて、具体的な数値がたくさん出てくる。これはいい本。

    0
    2017年07月20日
  • コロナ危機の経済学 提言と分析

    Posted by ブクログ

    経済分析には様々な観点があることがわかった。SIRモデルなど、理論的なところも書かれていて、コロナが始まった頃に1ヶ月で書き上げられたというのはなかなかすごい。

    0
    2024年11月11日
  • 生産性 誤解と真実

    Posted by ブクログ

    生産性について勉強したいと思い本書を購入しました。その意味では当初の目的は十分果たせました。本書は生産性がどのような要因で上がる/下がるのかを通説ではなく実証研究をもとにしたエビデンスをベースに網羅的に解説しています。過去の論文を総ざらいする手法を「メタ分析」と呼びますが、その意味では生産性に関するメタ分析書だと言えるでしょう。冒頭に書かれているように、テーマごとに大事な学術論文を多数参照していますので、より詳しく知りたい人は巻末の論文を見ることで理解が深まるという位置づけです。

    リファレンスとしてはほぼ完ぺきだとは思いますが、読み物としては正直後半からきつくなってきました。淡々とした記述が

    0
    2023年05月06日

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