たかえす動物愛護病院の獣医であり、アニマルコミュニケーターでもある高江洲薫院長の著書。
私は、愛犬と心と心で語り合うコミュニケーションは、しつけよりも大事だと思っている。
18歳まで生きたダックスフント・ルーシーが印象的だった。
ルーシーは本当は15歳で亡くなる運命だったけれど、自分の生まれ変わり
...続きを読むを犠牲にしてでも、飼い主と一緒に過ごすことを選んだ。そして、その選択は間違いではなかったと、中間世で3年待たせたソウルグループに話し、それを聞いたみんなもその判断に感動し、次は自分もそうしたいと賛同してくれたという話。
他にも様々なケースであったり、具体的なアニマルコミュニケーション方法もあり、期待以上の充実した内容だった。
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多くの飼い主さんは「かわいいね」「大好きだよ」と愛犬に話しかけることはします。でも、愛犬が何と言っているのか、何を伝えようとしているのかを、わかろうとしていないことがあります。「吠えているけど、何を言いたいかわからない」と、はじめから聞こうとしないのです。
わからなくてもいいから、「あなたの気持ちを教えて?」と話しかけてほしいのです。「わからないから、わかるように教えてほしい」「いつかわかるようになるからね」と、耳を傾けてあげれば犬はうれしくなります。
犬に言葉をかけるのは、とても大切なことです。ぜひ、あなたの愛犬のすばらしいところをほめ、愛情をたくさん伝えてあげてください。そのうえでさらに、一方的に話しかけるだけではなく、犬の気持ちを感じるように心がけてみてください。
彼らは人の言葉を話しませんが、それでも「自分の愛する飼い主は、必ず自分の心を理解してくれる」と信じています。
人は魂、心、感覚などの繊細で複雑な情報を、言葉という制限された記号を使って表しています。そのため、「言葉がわからなければ、気持ちなんてわからない」と決めつけてしまいがちです。
人のように言葉にはしなくても、彼らはいつも一生懸命メッセージを送っています。
心と心で語り合うコミュニケーションで、動物がどれほど人を愛しているのかを知ってほしいのです。そして、お互いに理解し合い、ともに成長してください。
言霊=犬にとってとっても必要な癒しの言葉
「ずっといっしょにいるから大丈夫だよ」
「あなたは私にとってなくてはならない存在だよ」
「どんなことがあっても絶対に守るよ」
「あなたはかけがえのない宝物だよ」
「あなたのがんばりに感謝しているよ」
「これからは、もっとあなたの気持ちを大切にするね」
「話してくれてありがとう」
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「飼い主」と「愛犬」とのコミュニケーションって、自分自身の「魂」と「肉体」とのコミュニケーションにも通じるものがある。
「愛犬」も「肉体」も言葉を持たないけれど、しっかりとした意思があって、それに気付いて欲しくて、良くも悪くも問題や症状で色んなサインを送ってくる。
そのサインに気付けず無視していると問題や不調は悪化するし、サインに耳を傾けることで、どんどんと関係がよくなっていく。