作品一覧

  • インディアスの破壊をめぐる賠償義務論 十二の疑問に答える
    3.5
    1巻1,155円 (税込)
    スペインによる新世界の征服/支配の正当性を否定し,先住民インディオの自由と人権を訴えつづけたラス・カサス(1484-1566)最晩年の論策.新大陸で略奪行為を働いたすべてのスペイン人たちを糾弾し,先住民にたいする賠償義務の履行方法を具体的に提示する.当時のスペイン人植民地社会を震撼させた警世の書.

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  • インディアスの破壊についての簡潔な報告
    4.0
    1巻1,155円 (税込)
    キリスト教化と文明化の名の下に新世界へ馬を駆って乗込んだスペイン人征服者たちによる搾取とインディオ殺戮が日常化している植民地の実態を暴露し、告発した書。1552年に印刷に付されたこの「報告」は、刊行直後から十九世紀末まで、スペインと敵対する諸外国により反スペイン宣伝の格好の道具として使われ続けた。改訳決定版。

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ユーザーレビュー

  • インディアスの破壊をめぐる賠償義務論 十二の疑問に答える

    Posted by ブクログ

    16世紀に始まった「エンコミエンダ」はインカの人たちを奴隷のように扱う代わりにキリスト教の教化を義務づけたスペイン王室の制度である。コンキスタドールたちの征服・支配について賠償義務があるとするラス・カサスの意見はもっともだが、一方的な一神教の教化や改宗の是非については触れられていない(気がする)。彼はカトリック司祭でドミニコ会員だったから仕方ないとはいえ、その点がずっと気になっている。

    0
    2024年03月30日
  • インディアスの破壊についての簡潔な報告

    購入済み

    えぐい

    当時のスペイン人の狂気の蛮行の一部が赤裸々に書かれている。
    他に類を見ない残虐さである。
    これを読むと、今の南米諸国の見方が変わってしまった。

    0
    2017年11月06日
  • インディアスの破壊をめぐる賠償義務論 十二の疑問に答える

    Posted by ブクログ

    既刊の『インディアスの破壊についての簡潔な報告』が、その名の通りスペイン人が新大陸でおこなった非道な行為のレポートだとすると、本書はスペイン人の賠償義務を自然の法、神の法、人定の法に照らして論ずる理論的な本。ただし解説によると、ラス・カサスはもっと理論的な『財宝論』を本書の前に書いており、本書はインディアスで働く聴罪司祭たちに向けたマニュアル的性格を持っているらしい。ラス・カサスは「賠償義務を果たさないのならお前らの告白は聞いてやれないもんね」という聴罪を人質にした戦法でインディオたちに正義をもたらそうと試みた。とても実践的なことをやっていたわけで、その分、現地での強い反発も生み出したと

    0
    2024年07月06日

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