愛書家が古書蒐集人生にて出会った、怪書や珍書の探訪エピソード。
第1章 古書の海に溺れて
第2章 探偵小説と歩み始めた 我が古本人生
第3章 日本仰天本
カラーとモノクロの書籍関係の画像多数。コラム有り。
古書蒐集家による、怪書や珍書を巡るエピソードが語られる。
少年時代の古書蒐集の発芽、古書収集か
...続きを読むら珍本道へ一直線。
トーマス・マンの署名本入手の出来事から始まり、
サミュエル・ジョンソン『英語辞典』への述懐。
溢れる大阪圭吉愛。『怪人ジキル』等の怪作について。
新田次郎、吉川英治等の著名作家によるトンデモ怪作。
ハックルベリー・フィンの続編にもトンデモ怪作。
リライトの多い『幽霊塔』。『楊牙児奇獄』を巡る話。
突如話が脱線?して、映画や音楽に蘊蓄の筆が弾む・・・う~む。
古書好きには面白い話題満載ですが、されどここまでの古書人生、
いやはや凄まじ過ぎて、唖然呆然としてしまうほど。
戦時中の満州国で出版された本の稀少な事は、貴重な情報でした。
また、コラムには痕跡本の話があったのも、良かったです。
成功、失敗、入手の苦労、語る怪書や珍書の蘊蓄、雑学等、
なかなか読み易い文章で楽しめました。