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  • 史上最高に面白いファウスト
    4.3
    1巻1,223円 (税込)
    かつて『ファウスト』を手に取りながらも、途中で挫折したあなた! 読み通せなかったのは、あなたのせいではないのです。 投げ出してしまったのは、これまでの重々しく格調の高い“古典文学的な”翻訳と、「人格形成を目指して努力する人間の物語」と日本で勝手に神格化されてしまったから。 そもそも『ファウスト』はお芝居なので、字面を追っても本当の面白さは伝わりません。そこで演劇にも通じたドイツ文学者が、演じられる情景が目に浮かぶような訳文と、ていねいな解説をまじえながら原作を一気に紹介。 悪魔メフィストと契約して二十歳そこそこの青年に若返った老博士ファウストが、ギリシャ神話の古代から未来まで時空を超え、美男美女、神や魔物が入り乱れる世界で、欲望のままに少女をだまして捨てさったり、人を殺したりと自由奔放に活動する--歌あり踊りあり、マジック、サーカス、ストリップ、お笑い、剣劇を織り交ぜた最高のエンターテインメント『ファウスト』をついに読み通せます。

ユーザーレビュー

  • 史上最高に面白いファウスト

    Posted by ブクログ

    これはよくできた本。タイトルのポップさを鵜呑みにせず、最後まで通読すると得られるものが大きい。

    抄録に解説が適宜織り交ぜられ、最後にこの作品の本質を著者なりの解釈で解き明かす。抄録の部分も舞台感がリズミカルにうまく表現されている。

    はじめて『ファウスト』が分かった。どんな形でも、これまで『ファウスト』は分からなかったのに。

    0
    2021年08月25日
  • 史上最高に面白いファウスト

    Posted by ブクログ

    「まんがで読破 ファウスト」と「手塚治虫ファウスト」という、マンガ2冊に続いての、活字の入門本へのステップアップとして購入しました。
    ===
    著者は、ゲーテひと筋60年という教授の先生。
    高尚な人格者による、ものすごく難解な大長編の文学作品という、誤ったイメージがあるけど、そうじゃない。
    退屈で苦しいだけの日々に忙殺されている庶民に、笑い転げたり、怒ったり、泣いたり、心の底から楽しんでもらいたいという一心で、ゲーテが生涯をかけて取り組んだエンターテイメント作品。
    もっとガードを下げて、1人でも多くの人に気軽に楽しんでほしい。
    この点を、この本の中で何回も強調しています。
    ===
    例えば……

    0
    2020年01月22日
  • 史上最高に面白いファウスト

    Posted by ブクログ

    新潮文庫の「ファウスト」(高橋義孝訳)と並行して読んだ。
    とてもわかりやすくて入門にはよかったが、これだけだとちょっと味気ない。並行読みオススメです。

    0
    2019年10月14日
  • 史上最高に面白いファウスト

    Posted by ブクログ

    多くの人が難解としてなかなか手が出せないだろうファウストを、分かりやすく噛み砕いて紹介している。言葉も現代の表現にされており、非常に読みやすい。
    情景描写が分かりやすく、頭の中で舞台上の演者や観客を想像しながら楽しく読めた。
    こうして世界の名著に親しめることを嬉しく思う。
    これは確かに、「史上最高に面白いファウスト」かもしれない。

    0
    2017年01月25日
  • 史上最高に面白いファウスト

    Posted by ブクログ

    久々に☆5つ!
    とっても面白かった!

    <本から>

    神秘な合唱

     移ろいゆくものは、すべて
     影にすぎない。
     我欲のために悪にまみれた
     迷える魂もここでは赦され
     永久の営みに組み込まれる。
     ここに軌跡が起こる。
     命を生み育む慈愛、
     この永遠にして女性的なるものが
     わたくしたちを滅びから救うことができる。
     母たちよ
     栄光の聖母よ
     至福の光で
     この世を永久にご照覧あれ!

    0
    2017年01月07日

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