西島ふみかるの作品一覧
「西島ふみかる」の「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル」「暗黒騎士の俺ですが最強の聖騎士をめざします」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
エピソード『ヘイズ』を読み、彼女の泥臭くも圧倒的な輝きに深く胸を打たれた。
かつてヘイズは「ありとあらゆる者に敗北した。始まりの朝焼けも、終わりの夕暮れも、血塗れの体と瞳を焼く黄昏のその光は、欲していた黄金の光とはほど遠く」という絶望の中にいた。勇士になれず、「(く、そぉ・・・・・・・)」と挫折に心を軋ませていた彼女が、アミッドと手を取り合った瞬間に世界が変わる。『黄金の魔女』と『銀の聖女』が起こした奇跡の共闘。それは、「一秒の間に破壊されるならば、秒にも満たない刹那のうちに全快すればいい」という、二人の出力を掛け合わせた圧倒的な飽和回復だった。「余計なことをッ!!」と毒づきながらも、「金と銀の光を纏うヘイズ」として無双する姿には鳥肌が立った。
どん底から這い上がり、今や満たす煤者達の長となった彼女は、神々すら見通せない未来を生きている。傷は消えなくても「それでも生きて、やっていくしかないのだろう」と空を仰ぐ姿に、人間としての強いレジリエンスを感じる。
彼女は勇士にはなれなかったが、戦士を産み落とす大地となり、胸に秘めた「いつか、本物の黄金に」という誓いを手放さない。そんな彼女にフレイヤが贈った「ありがとう、ヘイズ。こんなにも輝いてくれて」「ありがとう、私の大切な黄金」という言葉は、読者の心の声そのものだ。魂を黄金に変えた彼女の軌跡に、心からの拍手を送りたい。
Posted by ブクログ
**『フォルケンバーグに花束を』**では、過ちを悔い自らを「永久の彷徨い人」と卑下するローリエに対し、アスフィが放った「あなたの家はここだからです」という言葉の見事なタイトル回収と衝撃に感動しました。挿絵のイラストも最高で、サブタイトルの「永久の彷徨い人に祝楓を」も深く心に残ります。また、神と眷属でありながら夫婦のような軽妙なやり取りを見せる、ヘルメスとアスフィのツーショットもお気に入りです。
**『ペルセウスとなる物語』**ではアスフィの過去が明かされ、かつて王女だった彼女がヘルメスと出会い、「助けてくれる英雄」を求めるのではなく、「自らが英雄ペルセウスとなって生贄の姫(自分自身)を救う」と決意する過程に痺れました。二つ名「ペルセウス」の本当の意味が分かり、アスフィの格好良さに一層魅了された!
王女の大絶叫やタラリア誕生の経緯、前団長リディスの存在など、最高のお話だった!