高野陽太郎の作品一覧

「高野陽太郎」の「鏡映反転」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 鏡映反転 紀元前からの難問を解く

    鏡映反転

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻2,970円 (税込)
    なぜ鏡の中では〈左右〉が反対に見えるのか?――一見、かんたんな問題のようで、実はプラトンの昔から、数多くの哲学者や物理学者の挑戦を退けてきた。しかも、常に「左右が反対に見える」わけではない。誰もが知っている現象なのに、二〇〇〇年以上も謎でありつづけたこの難問を、科学的な分析と実験によって解決する。

ユーザーレビュー

  • 鏡映反転 紀元前からの難問を解く

    Posted by ブクログ

    これは面白い、鏡に映る像がどう見えるのか、それはなぜかは、光学反転、表象反転、視点反転という三つの多重プロセスによってもたらされることを論理的に説明し、データによって論証するもの。いや〜、鏡は深い。

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    2016年08月25日
  • 鏡映反転 紀元前からの難問を解く

    Posted by ブクログ

    [くるりんぱの怪]答えを知っているようで知らない、「なぜ鏡の中では左右が反転して見えるのか」という問いを糸口とし、鏡映反転という現象を解明しようと試みた作品。プラトン以来、数多くの哲学者や物理学者が挑んでは破れてきた身近な謎をめぐる科学ミステリーです。著者は、認知科学を専門とし、東京大学大学院で教鞭をとられている高野陽太郎。


    まず、鏡をめぐるこの問題に対する明確な解が、未だに存在していないという指摘に驚き。本書の概要を見て「あ、これ絶対に面白いタイプの本でしょ......」と感じて購入したのですが、その第一印象を軽々と超えてくる興味深い議論の数々に、知的好奇心が絶えず興奮と喜びを覚えた読書経験になりました。それにしても世の中には意外と知らないコトってたくさんあるもんなんだなぁ......。


    評者は子どもの頃、「鏡は左右を反転する」と説明されて、「いや、でも左腕は左に見えて右腕は右に見えるじゃん」と思っていたのですが、そう認識する理由もしっかりと解説されており、個人的な思い入れが(意図せずして)深い一冊になりました。ちなみに、基礎知識がまったくなくても、ところどころページを行き来しながら十分に読み通すことができる難易度だと思いますので、興味をお持ちになった方には迷わずオススメしたい作品です。

    〜そもそも、光学反転とうのは、純粋に物理的な現象ではなく、形態認知という心理的なプロセスがはたらいてこその現象なのである。〜

    そして著者の「おわりに」がまったく本論とは異なる意味で素晴らしい☆5つ

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    2016年02月15日
  • 鏡映反転 紀元前からの難問を解く

    Posted by ブクログ

    「読売新聞」(2015年09月20日付朝刊)で、
    池谷裕二先生が紹介しています。
    (2015年09月20日)

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    2015年11月02日
  • 鏡映反転 紀元前からの難問を解く

    Posted by ブクログ

    「何故、鏡に映ると反転するのか?」この単純な疑問が過去から現代に至るまで長らく論争を繰り広げており、かつ現時点でもその明確な答えが出ていないことに関して驚きを隠せなかった。しかし、この単純な問題が何故現代に至るまで解かれていないのか、この本を読み進めていくことによってこの問題の奥深さを知ることが出来た。この本の筆者が行きついた答えは、鏡映反転というものは三種類の反転の組み合わせの違いによってもたらされるものであるというかなり斬新なものであった。でも、確かに文字の反転と身体の反転は同じようで違う。そして、最初は疑いの念が強かったこの説も本を読み進めていく上でその通りかもしれないと感じるようになっていった。何より面白かったのはこの現象が物理的現象ではなく心理的現象(認知心理学)によってもたらされるという点であった。確かに文字の反転とかは自分の頭の中に思い浮かべた文字との違いから反転を認識している(表象反転)。内容は中々難しく、一回読んだだけでは理解できてない部分は多々あるが、それでも心理的現象にもたらされる現象ではないかという考え方を享受出来た点において、中々価値のある内容だったのではないかと感じている。

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    2017年09月18日
  • 鏡映反転 紀元前からの難問を解く

    Posted by ブクログ

    非常に興味深かった。時間をかけて読むだけのことがある、刺激的な一冊だ。

    まず驚くのは、鏡に映ると左右反対になる理由には定説がないと書かれていることだ。そして読み出すと、ページを追いながらずっと、その理由にここまで複雑な説明が必要なのか?という疑問が頭を離れない。これは著者もそう書いているし、おそらく読者の多くが思うことではないだろうか。読み終えて、論理的に、また実証的に説得されながら、それでもなお、もっと単純なことではないのかなあという思いをぬぐい去ることができないのであった。

    そもそもわたしは「鏡に映ると左右反対になる」という言明がいまいちしっくりこない。だってそのまま映ってるじゃん。ただ、時計とか文字なんかは確かに逆に見える。となると、あまり違和感がないだけで、人間の姿も逆になってるってことかなあ…、という感じに(漠然と)思ってきた。

    だから最初のあたりは、議論の前提にのれない感じがあった(特に第3章1「さまざまな鏡像」は納得できない。これは後述)のだが、第4章で「鏡映反転を否認する人」というくだりが登場して、俄然熱心に読む気になった。私と同じく「鏡に映ってる自分は別に左右反転してないし」と思う人は結構いるというのだ。「反転してる」と言う人にも「そういうことになってるから」という理由を挙げる人がいる。これはどういうことなのか。

    著者の考えた「多重プログラム」理論は、鏡映反転には三種類あって(詳しい説明は省くが)、人などの場合の「視点反転」と、文字などの「表象反転」とは別の原理による現象だとする。他の理論では説明できないことが、確かにこの理論ではうまく解釈できる。私のような「否認者」がいる理由も説明がつく。簡単に言うと、鏡像に視点を移動させる人とさせない人の違いだ。ここの説明はとても面白く、なぜそうなるのかという考察の中で、「右と左」について示唆に富んだ考え方が示されている。こういう、日常的なごく当たり前のことを厳密に考えてみるプロセスを目の当たりにするのは、本当に面白く、ワクワクする。著者の説明はいたって丁寧だ。

    最初に書いたように、全面的に納得!というわけではないのだけれど、読み返したり、引っかかりを整理したりしているうちに、じわじわこれが正解なのかという気がしてきた。誰かこういうことに興味のある人をつかまえて議論してみたくなる。そういう気持ちになる良書だと思う。



    ・第3章「さまざまな鏡像」で、「鏡に映ると上下が反転する場合もある」「反転しているかどうかわからない」例の写真があげられているが、実物が示されていないのはおかしい。文字の場合であっても、「反転している」という判断は、通常あくまでその実物に照らしてするものだろう。実物が逆さまの字であれば、「上下反転している」とは言わないのでは。

    ・第5章で、カーブミラーに映った自動車の例が出てきた。わたしはこのカーブミラーを見るのがすごく苦手で、いつも混乱してしまうのだが、その理由がこれでわかった。視点移動は自動車に対しても起こりやすく、私の場合それが中途半端で視点をどっちに置いているのかわからなくなるのだろう。

    ・「おわりに」に、著者が長年慢性疲労症候群に苦しめられてきたことが書かれている。症状はかなり重く、しかも20年という長期にわたって、闘病生活を送ってきたそうだ。大学の教員という職業柄、その苦労は並大抵のものではなかっただろう。私の友人の息子さんがやはりこの病気と診断され、高校二年生から三年近くほぼ寝たきりだったらしい。幸い彼は快復し、今年同級生から四年遅れて大学生になった。そのことを思い合わせ、しみじみと銀色の(鏡のような)本を眺めたのだった。

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    2015年12月11日

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