高野陽太郎のレビュー一覧

  • 鏡映反転 紀元前からの難問を解く

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    これは面白い、鏡に映る像がどう見えるのか、それはなぜかは、光学反転、表象反転、視点反転という三つの多重プロセスによってもたらされることを論理的に説明し、データによって論証するもの。いや〜、鏡は深い。

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    2016年08月25日
  • 鏡映反転 紀元前からの難問を解く

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    [くるりんぱの怪]答えを知っているようで知らない、「なぜ鏡の中では左右が反転して見えるのか」という問いを糸口とし、鏡映反転という現象を解明しようと試みた作品。プラトン以来、数多くの哲学者や物理学者が挑んでは破れてきた身近な謎をめぐる科学ミステリーです。著者は、認知科学を専門とし、東京大学大学院で教鞭をとられている高野陽太郎。


    まず、鏡をめぐるこの問題に対する明確な解が、未だに存在していないという指摘に驚き。本書の概要を見て「あ、これ絶対に面白いタイプの本でしょ......」と感じて購入したのですが、その第一印象を軽々と超えてくる興味深い議論の数々に、知的好奇心が絶えず興奮と喜びを覚えた読書

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    2016年02月15日
  • 鏡映反転 紀元前からの難問を解く

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    「読売新聞」(2015年09月20日付朝刊)で、
    池谷裕二先生が紹介しています。
    (2015年09月20日)

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    2015年11月02日
  • 鏡映反転 紀元前からの難問を解く

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    「何故、鏡に映ると反転するのか?」この単純な疑問が過去から現代に至るまで長らく論争を繰り広げており、かつ現時点でもその明確な答えが出ていないことに関して驚きを隠せなかった。しかし、この単純な問題が何故現代に至るまで解かれていないのか、この本を読み進めていくことによってこの問題の奥深さを知ることが出来た。この本の筆者が行きついた答えは、鏡映反転というものは三種類の反転の組み合わせの違いによってもたらされるものであるというかなり斬新なものであった。でも、確かに文字の反転と身体の反転は同じようで違う。そして、最初は疑いの念が強かったこの説も本を読み進めていく上でその通りかもしれないと感じるようになっ

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    2017年09月18日
  • 鏡映反転 紀元前からの難問を解く

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    非常に興味深かった。時間をかけて読むだけのことがある、刺激的な一冊だ。

    まず驚くのは、鏡に映ると左右反対になる理由には定説がないと書かれていることだ。そして読み出すと、ページを追いながらずっと、その理由にここまで複雑な説明が必要なのか?という疑問が頭を離れない。これは著者もそう書いているし、おそらく読者の多くが思うことではないだろうか。読み終えて、論理的に、また実証的に説得されながら、それでもなお、もっと単純なことではないのかなあという思いをぬぐい去ることができないのであった。

    そもそもわたしは「鏡に映ると左右反対になる」という言明がいまいちしっくりこない。だってそのまま映ってるじゃん。た

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    2015年12月11日
  • 鏡映反転 紀元前からの難問を解く

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     鏡に映る自分は左右が反転しているように見える。
     なぜだろうか?
     ごく当たり前のように思われるこの事象について、きちんと説明は為されていなかったことが驚きである。
     過去の仮説に対する反証と実験で構成されており、なるほど!と思わせるんだけど他人に説明できる気はしない。
     だけど、仮説と検証、実験というのは実に大切なんだなぁと感じた次第。
     そうだろうと思っていても、それを実際にやってみるまではわからない。

     解説の学者としての業というか、考え方というかスタンスというか生き方が、短いんだけどすごい。

     あと、表紙格好いい。このタイトルにはこれしかないというデザインである。

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    2015年11月24日
  • 鏡映反転 紀元前からの難問を解く

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    なぜ鏡に映ると左右が反対になって見えるのか。上下は
    そのままなのに、なぜ左右だけが反転するのか。この本
    を見た時、考えてみれば簡単に答を出せない問題である
    ことにハッとして早速読んでみることに。すると、何と
    その答は未だに定説を得ていないというではないか。
    どんどん興味が湧き出し、さぁいよいよこれから本題、
    というところで書いてあった一文で、私のこの本に
    対する興味は一気にトーンダウンしてしまった。その
    一文とは「鏡はその表面に垂直な方向だけを反転する」
    というもの。これを読んで、鏡映反転に対して私が
    持っていた疑問のほとんどが、あっという間に氷解して
    しまった。鏡は左右を反転させたりはしない

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    2016年04月21日
  • 鏡映反転 紀元前からの難問を解く

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    誰しも一度は疑問に思ったことがあるのではないだろうか?
    鏡を見ると右と左は反対に見えるのに、上と下、前と後ろは反対に見えない。
    当たり前のような気もするが、きちんと説明しようと思うとそれほど簡単ではない。

    数年前に少し、これについて考えてみたことがあったのだが、そのときは、
    「要するに面対称なのだから、鏡を頭上とか足下に置けば上下が反転するし、体の横に置けば前後が反転する。三次元のものを二次元に投影して映し出した対称の像だから、さほど不思議ではない。」
    という理屈で納得し、自分の中では済んだことを仕舞っておく脳内引き出しにしまい込んでいた。

    が。
    どこかで本書のことを目にして愕然とした。

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    2015年11月14日