作品一覧

  • マルティン・ルター ことばに生きた改革者
    4.4
    ことばの真理を追い求め、聖書を読んで読みぬく。ひとりの若き修道士の飽くなき探究心が、キリスト教の世界を根底から変え、新しい時代の幕をひらいた。マルティン・ルター。宗教改革者。聖書のことばをひたむきに見つめ、ヨーロッパに中世と近代とを画する歴史の転機をもたらした生涯を描く。

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ユーザーレビュー

  • マルティン・ルター ことばに生きた改革者

    Posted by ブクログ

    やさしく読みやすく、読むとルターが好きになりそうである。
    ルターの晩年の思想とそれがナチスに利用されてしまうところについては、興味深いのでもうすこし深ぼってみたい。

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    2024年11月14日
  • マルティン・ルター ことばに生きた改革者

    Posted by ブクログ

    宗教改革を展開し、現在のプロテスタントに繋がるマルティン・ルター。非常に読みやすい文体で、スラスラと読めました。
    この本で描かれているルターには、キリスト教に対する深い理解と、熱心な信仰、そして自身に向き合う誠実な態度がありました。それらのどれか一つが欠けても宗教改革に辿り着くことはなかったでしょう。

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    2023年08月30日
  • マルティン・ルター ことばに生きた改革者

    Posted by ブクログ

    全180ページのマルティン・ルターに関する小振りの評伝。ルターといえば、世界史の授業で、95か条の論題を教会の扉に貼りつけて、ローマ・カトリックに真っ向から喧嘩を売った人と思われているだろう。しかし、貼りつけた事に関しては、ルター自身は何ら言及しておらず、同時代の人々の目撃証言に当たるものもないとのことである。

    神の「義」の再解釈
    ルターの業績は、当時のキリスト教的統一世界において何が画期的だったのか? それは神の「義」を再解釈したことである。ルター以前は、神の「義」とは、「努力を怠る人間に対して、怒りをもって裁きを下すもの」として捉えられていたが、ルターは、神の「義」を「神からの『恵み』で

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    2020年03月16日
  • マルティン・ルター ことばに生きた改革者

    Posted by ブクログ

    【宗教改革とは、そのルターが、聖書のことばによってキリスト教を再形成した出来事であった】(文中より引用)

    16世紀ヨーロッパにおける「宗教改革」を語る上で、決して欠かすことのできない人物であるマルティン・ルター。その半生を「ことば」というテーマで切り取りながら描いていく作品です。著者は、ルーテル神学校名誉教授を務める徳善義和。

    マルティン・ルターの簡潔にしてわかりやすい伝記として評価できるだけでなく、現代を生きる我々にも通底するテーマである「ことば」を軸とすることにより、その半生が今日的意味を持って迫ってくる作品でした。難解な解説といった趣もなく、非常に手に取りやすい一冊だと思います。

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    2019年07月24日
  • マルティン・ルター ことばに生きた改革者

    Posted by ブクログ

    お父さんのハンスは「俺は息子を大学にやるぞジョジョーッ!」と言ったそうで。
    ルターさんが雷にうたれそうになったところは石碑がたっているんだとか。「歴史の転換地」っていう名前で。
    確かにルターさんが雷にうたれなかったとしたら宗教改革はなかったわけだから、なんだかそうすると神様の意思とかそういうものを信じそうになってしまう。
    ルターのいいところは宗教者に厳しく民衆に優しいところだと思う。知識はあるのにそこから目をそむけている神学者や司教にはきつい口調で説き、無知の状態にある民衆へは優しく教えを説いてやるっていうスタンスがかっこいい。いつか神学者たちもわかってくれるはずだって信じてたんだろうなあ。

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    2012年11月15日

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