NPO法人クロスフィールド代表の小沼大地さんが「留職」という事業を作るにあたってのストーリーなど。
読んでいて熱くなる本。
仕事を志事に変えるには
どこで働いているか、なんの仕事をしているかは関係ない。
目の前にある仕事に「社会とのつながり」を感じることだ
あるべき働き方
自分と仕事と社会が1本
...続きを読むの線でつながっている状態
▼自分と仕事
・自分がなぜ今の仕事をしているのかに対して、納得できる答えを持てている
・企業名や肩書きに関係なく、自分の仕事に揺るぎない誇りを感じられている
・会社での仕事を、自分自身の持つ情熱や志しと重ねながら、胸を張って説明できる
▼仕事と社会
・目の前の仕事が誰かのありがとうにつながっていることを具体的に想像できる
・今取り組んでいる仕事の成果が、自分の子供や孫にも必ず役立つと思えている
p63 column 社会とのつながりを渇望するミレニアル世代
「若者はその時代に足りないものに対してハングリー」である。(ソフィアバンクの藤沢久美)
高度成長期の若者は自分たちが豊かな暮らしをすることを求めて、高級車やマイホームを渇望した。モノで溢れかえった時代に生まれたミレニアル世代(1980-2000までに生まれた世代)はモノやカネには憧れの気持ちを抱かない。高度成長と引き換えに「現代社会に足りなくなってしまったもの」に焦点をあてていて、それが「つながり」である。
シェアすることを好むのは必死に誰かとつながろうとしている。
仕事においても、「自分が働くことで社会が豊かになっている実感」や「自分の仕事と社会とのつながり」そのものが圧倒的に不足している。
p81
強烈な価値観を持っている組織というのは、優秀な人材を惹きつけることができ、組織にいる人を熱狂させることができる。
マッキンゼーのこだわり
・問題解決にこだわり抜く
・インパクトを出すこと
p164 事を成す人に必要となるのは「青黒さ」
リクルートワークス研究所が打ち出した概念
理想や夢、社会の不条理に対する義憤、自らの志といったものをエネルギーにして進む「青臭さ」
時には根回しやうまい立ち回りをしながら、組織の中で物事を戦略的かつ容易周到に進めて行く「腹黒さ」
この2つを兼ねそろえることが日本社会、大きな組織でおもしろいことを成し遂げるのに必要な要件
p223 社会を変える現場での原体験
1、誰かの困りごとを解決するという、企業活動の原点に立ち返る原体験
2、confort zoneを超えて挑戦し、最後までやりきる経験
3、目指すべき方向性を自ら示し、異なる価値観の人々を巻き込んで行く経験
p232
留職体験者の一人、パナソニック青木さんの言葉
リーダーシップとは、理想を現実に帰るべく働きかける力
p237
志仕の流儀
1、大義を掲げ、その実現のために挑戦を続ける執念
2、リソースがないがゆえの、想いの力をテコにする青黒い戦略性
3、日々の仕事が持つ価値に対する確信が生む、仕事への情熱と職場の熱狂