末盛千枝子の作品一覧
「末盛千枝子」の「今だからわかること 84歳になって」「小さな幸せをひとつひとつ数える」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
哀しく美しく、力強い
二十六聖人の像のような本です。
故郷の小さな書店は、娘が幼い頃に訪れて以来、数十年ぶりだったけど、今も変わらず、私の本屋さんだった。
この本も、高校時代と同じように、ふと手に取りたくなる棚にまるで贈り物のように置かれていました。
挿絵にハッとして、
描かれたのはどなた?と急いで頁をめくり、
「舟越保武」という名前を見たとたんに
胸がいっぱいになってしまって、まだ読み始めたばかりなのに、その気持ちを記しておきたくなった。
出窓に飾った、母の洗礼名でもあった「セシリア」の像のポストカードを観る。それが、毎朝カーテンを開けるときの、祈りの時間のようにもなっています。
練馬区立美術館の舟越保武彫刻展で、大理石のもつ温かみやひとつひとつの石の色調の違いを感じられたこと。もう11年も経つなんて信じられないくらい、鮮明な記憶となっています。
Posted by ブクログ
児童書というキーワードで探してたどり着いた本。末盛さんの家族に起こった様々な困難な出来事に、末盛さんが、希望を失わずに立ち向かっていく人生を描いたエッセイ
私が特に印象に残った箇所は、子どもが、困難に出会った時にどんな気持ちでそれを乗り越えたのかというところだった。
1つ目
様々な困難の1つの、
息子たちがまだ6歳と8?9歳という時に夫の末盛氏が突然死で亡くなってしまうという事件。6歳の次男は、「僕のパパなのに」と言って泣き、長男はゲンコツを握りしめてそのゲンコツで涙を拭っていたとのこと。次男は、テレビのディレクターをしていた父親の最後の仕事で出来上がった番組を見ようと集まった人の前で「絶対に見ない」とトイレに隠れたという。そして、兄弟2人で、「ママは僕たちが寝た後、パパと電話で話をしているんだよな、絶対そうだよな」と話し合っていたとのこと。また、数ヶ月後に、長男がポツリと「あの朝、パパが気持ちが悪いと言った時に、病院に運んでいれば、助かったかもしれない」と。
などなど、子供達の言葉が本当に切ない。
けれど、千枝子さんは、その後も、「新しい人生を美しく幸福なものにするために、」その時々に自分に与えられた使命を果たして、前向きに生きていく。
2つ目
岩手の津波被害にあった地区に絵本の読み聞かせに行った際、絵本を読みはじめても俯いたまま顔を上げられなかった2歳くらいの女の子の話。お母さんが震災後、何日間か、離れ離れになってしまって会えていなかったと。
子どもには、それはそれは辛い日々だっただろう。
3つ目
盛岡少年刑務所に立っている「高村光太郎」の石碑の言葉。「心はいつでも新しく」
何があったとしても、心は自分のもの。新しくしとけばいいってことなのだと思う。