末盛千枝子のレビュー一覧

  • 「私」を受け容れて生きる―父と母の娘―(新潮文庫)

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    児童書というキーワードで探してたどり着いた本。末盛さんの家族に起こった様々な困難な出来事に、末盛さんが、希望を失わずに立ち向かっていく人生を描いたエッセイ
    私が特に印象に残った箇所は、子どもが、困難に出会った時にどんな気持ちでそれを乗り越えたのかというところだった。
    1つ目
    様々な困難の1つの、
    息子たちがまだ6歳と8?9歳という時に夫の末盛氏が突然死で亡くなってしまうという事件。6歳の次男は、「僕のパパなのに」と言って泣き、長男はゲンコツを握りしめてそのゲンコツで涙を拭っていたとのこと。次男は、テレビのディレクターをしていた父親の最後の仕事で出来上がった番組を見ようと集まった人の前で「絶対に

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    2025年02月09日
  • 「私」を受け容れて生きる―父と母の娘―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    彫刻家を父に持ちクリスチャンとして本や芸術に寄り添う著者。

    特にドイツの子供達が絵本を必要としている、その活動の意図もさることながら、かつては敵国だったくにからの協力拒否に対し『二度と戦争のない世界の為にドイツの子供達に絵本が必要なのだ』と伝え賛同してもらう。

    言葉や働きかけ、目的は一緒でも受け側の気持ちが動く話し方は著者でなければなし得なかったのではと思う。
    とてもステキな話だ。

    美智子皇后との出会いも著者に大きな励みを与えたのだろう。

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    2021年12月04日