一路晃司の作品一覧
「一路晃司」の「お初の繭」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
日本的な匂いのする物語だった。
雰囲気というか流れる空気感は「雨月物語」ふう・・・のような。
もちろん、完成度からいったらまったく違うけれど。
早々に結末がわかってしまうので驚いた。
大賞だと知っていたので、ちょっと納得がいかない感じも。
タイトルにしても本当にストレートすぎて残念。
そのままなんだけど・・・と軽くツッコミを入れたくなったほど。
もともとのタイトルは別のものだったので、出版するにあたり変更したのだろう。
編集者との話し合いで決めたのかもしれないが、このタイトルの方が売れると思ったのだろうか。
猟奇的な場面ばかりが多い物語よりはいいけれど、どうなんだろう。
あまり好きではない表現
Posted by ブクログ
製糸工場に奉公に行くことになったお初。そこで描かれる不自然で満たされた日常と、妖しく親切な人々に、読者は不信感を煽られる。間違いなく疑わしいのに、怪訝な様子ひとつ見せない登場人物たちがもどかしく歯痒さを覚える。そして結末に、大いに納得するはずた。ほら見たことか。
そして読み終えた後に著者の戦略に気づいたのは私だけではないはず。まるで枕元で読み聞かせる母親の声を再生するかのように流れてくるですます調は、私たちの不安を十分に駆り立ててくれる。
ホラーと呼ぶには臨場感は足りないけれど、最終的に最も恐ろしいのは影に魅せられた人間である、という顛末はとても好み。