一路晃司のレビュー一覧

  • お初の繭

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    ネタバレ

    穏やかな語りと快適な女工生活、それが返って淡々と進む狂気の存在を匂わせる。
    頭がおかしい大人ばかりでやりきれない。
    いくら心を捨ててもあの別れ方はずっと記憶の底に残って、いつか彼女を別の地獄へ飲み込みそう。どっちに転んでも地獄、これ一冊で地獄を覗き見た気分。

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    2013年01月28日
  • お初の繭

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    読みやすかったけど、結末が楽しみだったけど
    最後が拍子抜けした。
    ハッピーエンドになったらよかったなぁ

    ちょっとした下ネタが好きじゃなかったけど、物語性は面白かった

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    2012年10月21日
  • お初の繭

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    日本的な匂いのする物語だった。
    雰囲気というか流れる空気感は「雨月物語」ふう・・・のような。
    もちろん、完成度からいったらまったく違うけれど。
    早々に結末がわかってしまうので驚いた。
    大賞だと知っていたので、ちょっと納得がいかない感じも。
    タイトルにしても本当にストレートすぎて残念。
    そのままなんだけど・・・と軽くツッコミを入れたくなったほど。
    もともとのタイトルは別のものだったので、出版するにあたり変更したのだろう。
    編集者との話し合いで決めたのかもしれないが、このタイトルの方が売れると思ったのだろうか。
    猟奇的な場面ばかりが多い物語よりはいいけれど、どうなんだろう。
    あまり好きではない表現

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    2017年03月02日
  • お初の繭

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    第17回日本ホラー小説大賞受賞作
    同賞受賞の「黒い家」が面白かったため手に取った。
    前半は面白いが、後半はやや間延びした感じがする。予想を裏切る展開が1つあると良かった。

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    2015年11月03日
  • お初の繭

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    製糸工場に奉公に行くことになったお初。そこで描かれる不自然で満たされた日常と、妖しく親切な人々に、読者は不信感を煽られる。間違いなく疑わしいのに、怪訝な様子ひとつ見せない登場人物たちがもどかしく歯痒さを覚える。そして結末に、大いに納得するはずた。ほら見たことか。
    そして読み終えた後に著者の戦略に気づいたのは私だけではないはず。まるで枕元で読み聞かせる母親の声を再生するかのように流れてくるですます調は、私たちの不安を十分に駆り立ててくれる。
    ホラーと呼ぶには臨場感は足りないけれど、最終的に最も恐ろしいのは影に魅せられた人間である、という顛末はとても好み。

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    2014年02月28日
  • お初の繭

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    だいたい話の筋は予想していたけど、最後後味悪り〜まぁ、ホラーだからそう思わせてなんぼだから、正統派だったっということで。ホラー大賞もらってます。

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    2018年11月30日