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  • 日清戦争 近代日本初の対外戦争の実像
    3.8
    1巻946円 (税込)
    1894年の夏、日清両国が朝鮮の「支配」をめぐり開戦に至った日清戦争。朝鮮から満州を舞台に戦われた近代日本初の国家間戦争である。清の講和受諾によっていったん終わりをみるが、割譲された台湾では、なお泥沼の戦闘が続いた。本書は、開戦の経緯など通説に変更を迫りながら、平壌や旅順の戦いなど、各戦闘を詳述。兵士とほぼ同数の軍夫を動員、虐殺が散見され、前近代戦の様相を見せたこの戦争の全貌を描く。

ユーザーレビュー

  • 日清戦争 近代日本初の対外戦争の実像

    Posted by ブクログ

    日清戦争と言えば、日露戦争の遠因。台湾ゲット。賠償金位しか印象が無かったので手軽な新書で通史を読めるのは良いなと思って買ったのだが、まさかこんな酷いとは思わなかった(書籍がでは無く、日清戦争が)
    開戦する必然性が無い。日清共に無い。にもかかわらず国内政治の行き詰まりから開戦せざるを得なくなってしまう。条約改正の行き詰まった外務大臣、強硬策を主張する民党により、政策選択の幅を失う伊藤内閣。
    開戦直前に王宮を襲撃する現地派遣軍。
    開戦後も暴走に次ぐ暴走の現地軍。
    不正規戦に対応できず虐殺してしまう現地軍。
    終戦に向けた外交を行えず、三国干渉を招く過大な要求をしてしまうとか、
    そもそも講和全権使節へ

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    2018年10月14日
  • 日清戦争 近代日本初の対外戦争の実像

    Posted by ブクログ

    新書ながら日清戦争の内容がよくまとまっており、
    分かりやすい。
    戦争そのものの軍事的、外交政治的な推移だけでなく、
    各地の日本国民の意識や関わり方や
    マスメディアについても触れており内容は広範囲にわたる。
    開戦に至る経緯については特に細かく検討しており、
    勉強になった。オススメ。

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    2014年09月21日
  • 日清戦争 近代日本初の対外戦争の実像

    Posted by ブクログ

    著者自身も述べているように、最初は日清戦争の社会史が書きたかったが、政治史・外交史を中心とした日清戦争の通史となった本。その部分はその部分で最新の研究成果をうまく取り入れて手堅いまとめになっているように思う。しかし、本書で一番面白かったのは第5章の社会史叙述の部分。メディアが日清戦争をどう扱ったのか、あるいは地方においてどのように日清戦争がとらえられたのか、コンパクトながらも事例も多く紹介されていて面白く読んだ。

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    2014年12月30日
  • 日清戦争 近代日本初の対外戦争の実像

    Posted by ブクログ

    話が固い。
    面白い史実ではあるが。
    やはりこの手の話は読み易さと言う一面に於いて半藤さんに敵わないな~。

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    2014年12月12日
  • 日清戦争 近代日本初の対外戦争の実像

    Posted by ブクログ

     日清戦争の概説。過去の類書としては、古典的存在の藤村道生『日清戦争』(岩波書店、1973年)や最近では原田敬一『日清戦争』(吉川弘文館、2008年)などの好著があるが、本書は近年の政治史・社会史・民衆運動史・軍事史の研究成果を広範に取り入れ、現時点での日清戦争研究の集大成的な内容となっている(ただし経済史的視点は落ちている)。外交・軍事の叙述が基本だが、従来の類書に比べて朝鮮の東学農民戦争の弾圧過程や旅順虐殺事件の分析に紙幅を割いていること、従軍記者・従軍画家らの戦争報道や戦記の日本社会への影響、兵事事務、義勇兵運動、戦没者追悼などを通した戦争と地域社会の関係に言及していること、特に著者が研

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    2014年07月03日

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