山田太朗の作品一覧
「山田太朗」の「ウェンディは現実という名の夢を見るか」「掌編集 流星マエストロ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山田太朗」の「ウェンディは現実という名の夢を見るか」「掌編集 流星マエストロ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
目新しさはあるけど違和感多
時代小説というよりは江戸時代を舞台にしたラノベという印象。
吉原の遊女とその禿の物語なのに、この作品の舞台はこれまでに読んだ時代小説と異なる雰囲気の『吉原』です。郭言葉で話すシーンがない、三好の遊女としての格、吉原内に夜鷹など時代小説を読みなれた方は様々な点に違和感を感じるのではないでしょうか。
遊女と禿が交互に独白するスタイルで物語が進んでいくところは新鮮に感じましたし、郭抜けの相手が同性というのも目新しく今時感があります。
が、残念ながら物語は今一つ盛り上がりにかける印象です。郭ものからイメージしがちなドロドロの女同士の争い的な描写もありません。淡々と進みすぎて、きよと三好のどちらにも思い