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「齋藤利男」の「2015年の食料危機」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「齋藤利男」の「2015年の食料危機」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
この本、大学生の一般教養の教科書として使うべきではないか!?
身近な食の問題(量、価格)に始まり、世界人口、アメリカの戦略、中国の躍進、日本の負債、食が投機の対象になっている世界経済と、いろいろ知ることができる。
書いているのが、経済畑の人であり、東洋経済から出版されていることも信頼に足る。また、文中でのデータの出展も一般的に誰でも見ることのできるもの。
つまり、怪しげな本ではない。極めて冷静に世界を観ている本だと思う。
そして、読後は怖くなる。アメリカが世界を支配していることは周知の事実としても、いかに日本が無策でゆで蛙状態なのかがわかった。そして、近い将来の食糧危機を思うと、今なにを
Posted by ブクログ
この本の面白さは、シンプルなタイトルからでは読みとれなかった。
米国による穀物という資源による覇権維持戦略と台頭する中国と将来発生するであろう覇権主義争い。この考察がとても面白かった。
中国の泣き所は13億人の胃袋を賄うための食糧。でも、中国は米国のような穀物の量産体制が整っていない上、土地も痩せている。将来、覇権争いの際に米国がバイオエタノールによる穀物価格の吊上げ、輸出政策の見直しなど、食料にこまる中国の足元を見る外交戦略を取ってくる可能性は十分にある。
食料は、石油・金と違って代替は利かないし、無くてはならないものだ。その食料自給率というのは、将来的に軍事力と匹敵する潜在的な国力と呼べ