作品一覧

  • 悪戯王子と猫の物語
    3.8
    1巻680円 (税込)
    一度しか読むことができない物語を旅する悪戯王子と猫。彼らが出逢う20の物語は、ときには優しくときには残酷、ロマンティックでしかもリアリスティック。無垢と頽廃を同時に内在する、ささきすばるのイラストと、詩的な森博嗣の文章とが呼応し、次々と展開するイメージ。観念の世界を揺蕩(たゆた)う大人のための絵本。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

ユーザーレビュー

  • 悪戯王子と猫の物語

    Posted by ブクログ

    「この思考力の限界こそ、『懐かしい』という感情なのだ」p69

    なるほどな。ピカソがなぜアンリ・ルソーの絵、そのこどもっぽさに憧れたのか、その理由がここにある気がするな。
    変化し続ける喜びと、停滞の中の喪失と。やはり子どもは偉大だし、その意味で未来に尽くすことに幸せを感じるのも分かるな。
    可能性の獣は、常に未来を見据えている。

    0
    2025年02月18日
  • 悪戯王子と猫の物語

    Posted by ブクログ

    全ページカラーの贅沢な文庫。
    森博嗣の奥様のささきすばる氏がイラストを担当。もう、それだけでひとつの世界が創りあげられていて、涙が出そうです。
    一度読んだら消えてしまうお話、というのが、とてもロマンチック。でも、ただ甘いだけじゃない、ただロマンチックなだけじゃない。
    非現実的でいてとても自分に近いような、自分の側にいるひとが一番遠く感じるような。相対するはずのものを含有した世界観は、森博嗣独特のものなのかなと思う。
    ひとつのレーベルに甘んじることのない、複雑そうにみえて、「ただそのままで在る」というとてもシンプルな佇まいは、文章から香ってきそう。
    楽しい時間を過ごせます。

    0
    2011年08月31日
  • 悪戯王子と猫の物語

    Posted by ブクログ

    ときどき難解だけど、唐突にするっと入ってくる言葉がたくさん。
    この薄い本によくもこれだけの読み応えを詰めたと思う。
    そして絵本の本懐、絵がキレイ。

    0
    2010年06月04日
  • 悪戯王子と猫の物語

    Posted by ブクログ

    ささき氏のイラストがめちゃくちゃ綺麗!!

    森氏の絶妙なバランスの物語に驚嘆!!


    一度読んだら囚われる。

    でも一度読んだら物語は消えてしまう(←そういう設定である)。

    そんな幻想世界に浸ってみませんか?

    0
    2010年02月22日
  • 悪戯王子と猫の物語

    Posted by ブクログ

    大人の絵本とあるが、まさにその通り。
    散文的に語られる物語、幻想的でどこかエロティックな絵、どちらも申し分ない。
    この作品を言葉にするのは無理だ。
    ただ読んで感じるしかない。

    0
    2009年10月04日

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