作品一覧

  • 冬の物語

    冬の物語

    小説・文芸

    4.3
    1巻2,112円 (税込)
    北欧の春は華やかに押し寄せ、美しい夏が駆け抜けると、長く厳しい冬がひたすらつづく。ナチス・ドイツ占領下にあった冬の時代、デンマークの人びとの生の営みを、大自然のなかに灯された命の輝きとして描きだす。『アフリカの日々』の作家が物語る力を存分に発揮した作品集。〈イサク・ディネセン生誕一三〇周年〉
  • 復讐には天使の優しさを

    復讐には天使の優しさを

    小説・文芸

    -
    1巻2,277円 (税込)
    孤立無援の少女たちに迫る悪の影 一八四〇年代のイギリス、身寄りのない少女ルーカンは勤め先の主人に言い寄られて屋敷を逃げ出し、学校時代の親友で大富豪の娘ゾジーヌのもとへ向かった。しかし、ゾジーヌの側にも大きな境遇の変化があり、財産もなく孤立無援の二人はロンドンへ出て職を探すことに。そこでフランスの田舎に住む慈善家の牧師夫妻から一年間の期限付きで養女にしたいという申し出を受ける。異国の地に落ち着いた少女たちは、老牧師から授業を受け、菜園の世話をしながら平和な生活を送り始めるが、やがて仮面の裏側に隠された恐ろしい事実を知ってしまう。圧倒的な悪の力に立ち向かうことを決意した二人の運命は? 『アフリカの日々』の作家ディネセンが、ナチス・ドイツ占領下のデンマークで変名を用いて発表した本書は、悪の支配に抗う少女たちのロマンティックな冒険を描いて、暗い時代に生きる人々の心を虜にした。

ユーザーレビュー

  • 冬の物語

    Posted by ブクログ

    「冬の物語」というタイトルがぴったりな11の物語の短編集。装丁も綺麗。
    「バベットの晩餐会」繋がりで購入。
    気に入った作家さんは一通りの作品を読むスタイル。

    デンマークの景色を想像しながら読んだ。
    出てくる固有名詞も異国情緒を誘う。

    すんなり読めなかった短編もあったので、またしばらくしたら再読したい。

    0
    2021年11月10日
  • 冬の物語

    Posted by ブクログ

    「冬の物語」(イサク・ディネセン : 横山貞子 訳)を読んだ。
    しみじみと味わい深い短編集です。
    物語の揺らぎに身を委ね、ゆっくりと深く深く言葉の大海に沈んでいく快感に身悶える。
    北欧のひんやりと透き通った空気の匂いが漂ってくるのは翻訳の横山貞子さんの技に依るのでしょうか。

    0
    2019年09月24日
  • 冬の物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    11話からなる短編集。

    どの話も印象深くて好み。「少年水夫の話」がすごく良かった。
    危険を顧みずハヤブサを助けた少年は数年後、はずみから殺人を犯してしまう。小さな恋に満足し、このまま死んでもいいとさえ思った少年の元に、いつかのハヤブサが恩を返しにやってきた。

    0
    2016年01月25日
  • 冬の物語

    Posted by ブクログ

    ナチス占領下のデンマーク時代に書かれた
    11の短編集

    ヘミングウェイに自分よりノーベル賞に
    相応しいと言わしめた作家

    絵画を彷彿とする装丁は、
    内容にもよく合ってた

    時に戦争時の話、
    時に幻想的な話、
    時に北欧神話の神々になぞらえ、
    北欧の厳冬や大自然が
    叙情的で詩的な表現で著されていた

    慣習や支配に抗う、又は自由を求めるような
    話が多かったように思えた
    それは本書がナチス占領下に書かれたのにも
    起因するのかもしれない

    印象に残った話としては、
    「女の英雄」
    よくこれ、出版できたなと
    ナチスは検閲しなかったのかな?

    「夢を見る子」
    起承転結に時の流れ、
    北欧神話にキリスト教の例え、伏線回収
    唸るような出来の物語だった

    「魚」
    デンマーク王クヌートの話が出て
    ヴィンランド・サガを思い出した

    「ペーターとローザ」
    装丁の2人の話

    「心を慰める話」
    著者と読者が望んでないのに
    互いに依存している話
    見る人がいなければ絵画は存在すると言えるのか
    読む人がいなければ本は存在すると言えるのか
    芸術品は、鑑賞者がいないと
    芸術として成り立たない
    なるほどぉ、と

    多種多様な物語に
    遠い異国の人達の暮らしや葛藤に思いを馳せた

    0
    2025年12月03日
  • 冬の物語

    Posted by ブクログ

    静けさの中にゾクリとした破片が散りばめられていて、うっかり通り過ぎ、引き返して確かめる(二度読み)。それは雪に埋もれた何かの死体のようであり、触れた瞬間に毒素と臭気に取り囲まれ、既に以前の自分ではなくなっている。あら、別に恐ろしい話ばかりでないわよ。おとぎ話のように普通に奇跡が起こって、なにくわぬ顔で皆受け入れてるわよ。その静かさ、重さがオリジナルな感じ。デンマークの人で、結婚して農園やってて辞めてから執筆開始したらしく、硬貨になってるそうだ。また読んでみたい。男性名だが女性という、捜しにくそうだけども。

    0
    2020年12月26日

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