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「草野隆」の「百人一首の謎を解く」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「草野隆」の「百人一首の謎を解く」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
存在や内容はもちろん知っている百人一首、
ただ藤原定家が作った、と「言われている」ように作成意図などは謎だらけ。
私も歴史好きながら詳しくは全く知らない……。
その謎を、藤原定家が僧の蓮生の嵯峨中院別邸の障子和歌のために作っていた「百人秀歌」が元であるという視点から、
「百人秀歌」は苦悩に満ちた歌人を選んで、その冥土までの道のりを暗示するというものだったのに対し、定家の子・為家の時代に
権力者や周りの貴族らの目を気にして、出産で亡くなった定子の歌は外すなど、体裁いい感じに組み替えられたという説で書いたこの本、
もちろん全てが事実でなくても、意外とこんな感じだったのではないか、という説得力もあ
Posted by ブクログ
百人一首に謎なんてあるの?と思っていた。
要は、後世の人が、定家に擬して作ったもの(で、どういう成立過程を辿ったのかは全く分からない)と思っていたから。
で、実際にはもうすこし分かるところがあるようだ。
定家が蓮生(れんじょう)の山荘の、障子色紙として選定したもので、山荘といっても、蓮生の地位を考えると、そう粗末なものではなかったらしい。
なお、熊谷直実の出家後の名が同じく「蓮生」だが、そちらは「れんせい」らしい。
その阿弥陀堂の障子に飾るためだったから、苦の世界である現世を象徴するような不幸な生涯を送った歌人が選ばれている、とのこと。
蓮生の帰依する浄土宗の世界観である二河白道図を、敏行の