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  • メソポタミアとインダスのあいだ ──知られざる海洋の古代文明
    4.0
    1巻1,705円 (税込)
    大河の恵みを受け、メソポタミアには人類最古の文明が誕生した。そこは農産物こそ豊富だったが、木材、石材、金属などの必要物資はほとんどなく、すべて遠隔地からの輸入に頼っていた。輸送を担ったのはアラビア湾の海洋民たちである。彼らは湾内に拠点を構え、遠くメソポタミアからイラン、インダス河流域まで出張して取引し、巨富を得ていた。一大交易ネットワークを築き上げた湾岸文明の実態がいま明かされる。考古学の新しい成果に文献史学の知見を援用し、農耕文明を中心とする従来の古代文明論に挑戦する大胆な書。

ユーザーレビュー

  • メソポタミアとインダスのあいだ ──知られざる海洋の古代文明

    Posted by ブクログ

    2016/5/5
    世界には四大文明以外にも文明と呼べるものがあるらしい。まだまだ調査段階で今後学説が変わっていくのかもしれない。メソポタミア文明はエジプト文明のような自己完結型ではなく、他の地域から輸入をしなければ成り立たない文明だった。それを支えていたのがペルシャ湾沿岸やイラン高原の地域。現代とあまり変わらないような貿易が以前からあり、人間ってそんなに急には成長しないんだなぁと思った。

    0
    2016年12月16日
  • メソポタミアとインダスのあいだ ──知られざる海洋の古代文明

    Posted by ブクログ

     最新の発掘により想像以上に発達した文明が中東地域に存在していたことが分かってきたが、本書ではそこから見えてきたメソポタミアの生活の様子を明らかにしている。メソポタミアとひとくくりにしているが、そこには様々な文化圏が存在し、遠くはインダスとも貿易をしていたという。農産物が育ちにくい地域ということもあり、農産物を得るために宝石類や土器などを輸出していたことが発掘された文書から明らかになっている。また、商取引には印鑑、それも取引先の言葉で書かれたものまでも使用していたことも分かってきた。こうしてみると、現代とそれほど変わらない商習慣だったように思える。古代文明と聞いて思い浮かべる儀式や生け贄、ある

    0
    2016年02月13日

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