高取正男の作品一覧

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作品一覧

2024/02/16更新

ユーザーレビュー

  • 民俗の日本史
     Ⅰでは、古代の宗教史を扱った論文が収録されている。巻頭の「大陸文化の受容」では、仏教の受容と氏族信仰との関係が取り上げられている。続く「御霊会と志多良神」「貴族の信仰生活」「聖と芸能」「今様の世界」は京都史編纂所『京都の歴史』に寄稿された論文であり、自分には馴染みの薄いテーマが扱われており、また京...続きを読む
  • 日本的思考の原型 ──民俗学の視角
    高取正男の本は、初めて(だと思う)。近代以前の日本で、どこにでもあった集落の暮らしは、どのようにして成立していたのだろうか、住民は、どのような一生を送っていたのか、積極的、意図的に思いを馳せて考えてみなければ、頭をよぎることすらない普通の歴史に対する興味を呼び起こす、暖かくて豊かな内容。
  • 宗教以前
    民俗学者と宗教者(仏教)の出逢いによって生まれた名著と背表紙にありましたが、それに相応しい本でした。平安時代は祖先を大切にしながら、藤原北家の主流(冬嗣・良房・基経)でさえも祖父の墓の場所を知らなかった! それは墓を不吉として忌み嫌うということから来ていたという説明は説得力があります。日本人の罪から...続きを読む
  • 日本的思考の原型 ──民俗学の視角
    原型、と書いてあるけれども、記紀万葉の昔(あくまで例え、これらが中世及び明治の政治利用のために使われたことは明らか)をとりわけて紐解いているわけではない。どちらかというと、たしかに近代化以前ではあるが、中世の様子を見出した感(読み違えていたら申し訳ない)がある。
    宮本常一氏から何度か、柳田國男氏のと...続きを読む
  • 宗教民俗学
    期待していたような、時系列に沿ってシステマティックに分析、論考を重ねていく…という流れの作りではなかったが、古代~中世の社会形成において、農耕やそれに従事する人々がいかに重要な役割を果たしたかということが、漁労民や職人との対比を用いることで十全に説明されており、興味深い知見を得ることができた。
    行基...続きを読む

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