アルビン・E・ロスの作品一覧
「アルビン・E・ロス」の「Who Gets What(フー・ゲッツ・ホワット) ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「アルビン・E・ロス」の「Who Gets What(フー・ゲッツ・ホワット) ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
本書は2012年にノーベル経済学賞を受賞したアルビン・ロス氏によるマッチメイキングとマーケットデザインの入門書になります。価格の調整だけですべての参加者が納得するような市場はコモディティ市場と呼ばれていて、小麦などがその例になりますが、多くの市場では価格という「見えざる手」だけでは売り買いを調整できない市場がたくさんあり、そこではマーケットをデザインする(エンジニアリングする)必要があるのです。つまり市場の失敗を、人間の叡智で解決していこう、という実践的な領域だと言えます。本書では、「市場の厚み」「混雑への対応」「安心そして簡単に利用できること」をマーケットデザインの要諦としていて、これは最近
Posted by ブクログ
今まで漠然と、概念として知っていたこと。
どうしたらもっと良くなるのだろう。
そういった疑問の幾つかを、この本は解決してくれた。
「一人の臓器提供者から、臓器を求める複数の人たちに提供する方法。」
「合コンパーティーのような形で、男女が互いに、第一希望第二希望・・・第N希望を出し合った時、誰もが納得する方法」
この方法の素晴らしいところは、パソコンに「この方法でマッチングを行う」と、予め入力さえしておけば、参加者が自分の希望を出し次第、直ぐに処理してくれる。
とにかく早いのだ。世の中には無駄なマッチングで溢れてる。そのせいで不幸になる多くの人がいる。
今後、様々なケースに適したマッチング
Posted by ブクログ
価格では需要と供給が一致しない市場の存在。臓器移植の患者とドナー、研修医と病院プログラム、人気企業への就職、公立学校の割り振りなど。そうした市場にある、抜けがけ、混雑などの問題、ネットやコンピュータの利便性や処理速度によって拡大している一方、最適・効率的なマッチメイキングを目指すマーケットデザインの工夫もITを通じてなされていることが分かる。
現実の役に立つ経済学だと感じるが、例えば人気企業への就職でも双方のグループとも相手方の十分かつ平等な情報を持ってはいないし、結局のところ就職・採用してみて改めて分かること・変化することもありうるので、最適はモデルでしかないとも感じる。
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