作品一覧

  • 影王の都
    3.2
    【第1回創元ファンタジイ新人賞選考委員特別賞受賞作】村はずれに一人住む少女リアノ。両親が相次いで亡くなり、兄も夢を追って家を出ていってしまった。そんな孤独な彼女のもとにある日やってきたのは、口をきく髑髏。図々しいことに髑髏はリアノに砂漠に連れていって欲しいと求めた。若く美しい娘としゃべる髑髏の奇妙な道行き。だが砂漠で待っていたのは、〈影王〉が統べる呪われた〈影の都〉。不老不死を望んで神の怒りにふれ、永遠に砂漠を彷徨う運命になったという伝説の都だった。捻れた運命の糸に搦め捕られるリアノ。〈影王〉とは何者か。/第1回創元ファンタジイ新人賞選考経過、選評=井辻朱美、乾石智子、三村美衣
  • 幻夢の聖域
    3.0
    「あたしの一族は死神に狙われているの。だからそいつを追い払うために、幻魔法師を探している」峠の宿屋で手伝いをしていたハーブラギスに、旅の薬師見習いミリナはそう告げた。だが、ハーブラギスがミリナの旅に同行することを決めたのは、彼女が持っていた金貨のせいだった。遠い昔に消えた王国エディムーンの金貨。ハーブラギスが子供の頃暮らしていた施設で、面倒を見てくれた不思議な女性が持っていた本に描かれていた紋章と同じだったのだ。エディムーンとは何なのか? 第1回創元ファンタジイ新人賞選考委員特別賞受賞後第1作!
  • 影王の都

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    ネタバレ

    所々消化不良な感じがあるけど、まあ、受賞作で新人さんということでその辺りは仕方のないことかな、と。さらっと流されている設定と時間軸の入り混じり具合がちょっと説明不足で、途中で「???」となっている部分はあり。

    ただ、もう、髑髏のキャラがとにかくよかった。これだけでキャラクターの勝利だよって思った。

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    2016年08月31日
  • 影王の都

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    以前から気になって本。色々視点が変わって読みにくいかと思ったけど、結局それぞれがどうなるのか気になって目が離せなかった。兄のガレルーンがかわいそう…

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    2019年02月16日
  • 影王の都

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     第1回創元ファンタジイ新人賞特別賞受賞作。

     巻末の選評で三村美衣が「まさにこれぞファンタジイ」と述べているように、世界観も道具立ても人物造形もどれもがファンタジー小説の「王道」で、文章はいかにも若書きだが(形容表現の引き出しが少ない、心理描写の書き込み不足)、構成がしっかりしているため完成度は高い。ただし物語のたたみ方が綺麗事すぎて甘すぎる。この世界観と展開ならばもっとビターな結末の方が余韻が残ると思った。

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    2018年10月02日
  • 幻夢の聖域

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    この世界の設定に馴染むのに時間がかかってしまった。

    ミリナとハーブラギス、呪いを解く術を求める二人に何が起こるのか。
    気まぐれだけど万能の術者がいるのはなんだかなぁと思ってしまった。

    0
    2017年10月19日
  • 影王の都

    Posted by ブクログ

    しかけが良い。ただ前半で匂わせがないので(気づかなかったので)、そうなんだ、と思うに留まる。違和感を解消するカタルシスという風ではない。でも説明自体は分かりやすく、すらっと事情が飲み込めるのでストレスにはならない。

    ギミックの解除部分は、じゃっかん「??」となる。なぜ過去にできなかったことができるようになったのか、よく分からなかった。

    読みやすく、まとまりが良い。今後の作品で雰囲気が違うものが出てきたら読んでみたい。

    0
    2017年09月02日

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