守田優の作品一覧
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Posted by ブクログ
地下水は語る-見えない資源の危機』
2013年10月04日 06時34分53秒 | Weblog
守田 優著『地下水は語る-見えない資源の危機』。「地番沈下」、「湧水」、「地下水の環境」と続く。
東京大学の中の構内に戦前から設けられていた、深さ380メートルの実験用の井戸が、あった。そこが実は地下水位を計測するデータ取得源となる。結果、江東区など「東京ゼロメートル地帯」を生みだした、地盤沈下の要因がわかる。要因は工業用水の取得にあった点が明確になったといいう。
井の頭池。井の頭公園は良く聞くが行ってみたことはない。そこが玉川上水、神田上水の水源となっているということなのだ
Posted by ブクログ
その昔、手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』にて、地下水を組み上げすぎたためにデパートが倒壊するというエピソードを読み、地下水と建造物の関連が気になり、読んでみた。
はじめに
地下水を組み上げすぎると地盤沈下が起きてしまう。日本においてこの事が最も注目されたのが60〜70年代であるが、この傾向は全世界で今も進行しており、その背景には開発途上国を始めとする人口増加がある。人が増えたことにより食料生産に拍車がかかり、 農業用水の需要が押しあがってしまっているのだ。特に目立つのは、インド・中国・台湾、そして日本を含んだアジアの都市である。そして世界人口の四分の一は飲料水を地下水に依存している
Posted by ブクログ
大自然のメカニズムとは、実によくできているものだと、改めて感心する。しかし、地球に本来備わっているこの絶妙ともいえる水の循環システムに、人間は自らの利便のため都合の良いように手を加え、多大なるダメージを与えている。
工業や商業地域の拡大、地下交通網の新設・延長、上下水道の整備、減反政策による田んぼの減少などにより、雨や雪が大地に吸収されることが少なくなっている。そしてさらに、農業や工業用水としての水のくみ上げが、水の循環バランスを崩すことにつながっている。
本書は、その結果としておこる、地盤沈下や湧水の枯渇といったさまざまなトラブルを、武蔵野台地、井の頭池、上野駅、江東地区など、身近な例を挙げ