ユーザーレビュー クックパッドのデータ分析力 中村耕史 クックパッドのデータ分析力と題して、たべみるのリニューアルにおける話やそのマーケティングにおいて実践したこと。また、企業がどのようにそれを活用しているかなどを地に足のついた形で綴られた書籍。 たべみるチームとは非常によくしていただいたこともあり、とても興味深く読むことができた。 たべみる自体とても...続きを読む使いやすいプロダクトであり、自分もそれほど使いこめていたわけではないが、それをリニューアルするにあたって、タイトな期間でよく仕上げたものだと思う。青木さんの記述もあるが、これは青木さんだからできる部分もあるだろうが、そこを差し引いてもとてもためになった。 また、中村さん自身、なかなか提案が社内で通らなかったにも関わらず、腐らずに言い続けたことは素晴らしいと思った。 個人的にはこのフレームワークは実は多くの企業で適用可能なんじゃないかと思っている。 自分でも兼ねてから考えていたものの1つの完成形がたべみるであるし、それをこのような形で本にしていただけるのは素晴らしい試みであると思う。 ユーザーの検索クエリと食品メーカーの企画や商品開発、スーパーでの棚割りやPOSが連動してくるといい循環ができそうだなと感じた。 引き続きそんな世の中にインパクトを与えることをたべみるチームに担っていただきたいものだ。 星5つで。 ■目次 第1章 埋もれていた日本一のレシピサイトの検索データ (新人リサーチャー、クックパッドを知る クックパッドの蓄積データは、誰もが見過ごしていた宝の山 ほか) 第2章 クックパッドの挑戦―データ分析事業を刷新 (天秤にかけるべきは、集まるデータの価値と事業としての発展性 瓢箪から駒―リニューアルのチャンスは思わぬところから ほか) 第3章 僕たちはこうして未来を予測する―クックパッドのデータ分析 (レシピ検索データのユニークさ データが利用されるための3つの要素 ほか) 第4章 データはマーケティングにこう活かせ! (「たべみる」のマーケティング・フレームワーク ニュースがないなら作る! ほか) 第5章 日本の食卓を変える―増える「たべみる」導入事例 (「たべみる」で流通が変わる!販売が変わる!食卓が変わる! POSデータの組み合わせで拡がる可能性 ほか) Posted by ブクログ クックパッドのデータ分析力 中村耕史 クックパッドのデータ事業である「たべみる」に関する本。たべみるの立ち上げから広め方、クックパッドのデータの活用性について書いてある。 クックパッドがどのようにデータを活用してるかも書いてあるが、ほとんど立ち上げ記録のようなもので、社内で新規事業を立ち上げたい人などが読んでも面白いかも Posted by ブクログ クックパッドのデータ分析力 中村耕史 著者の苦労話やエピソードをまとめた本であり、これを読んでデータ分析力を向上できるものではない。あくまで気軽な読み物である。技術者よりも営業、企画担当者向けのビジネス書である。 Posted by ブクログ クックパッドのデータ分析力 中村耕史 クックパッドにおける新規事業の動き、ひいては新規事業に捧げる情熱と信念みたいなのを感じれた。 あとは、データ分析に対する理想と技術の埋め方とか、新規事業を進めるときの心持ち、準備など頭の整理に。 なによりデータというものに対してどういう切り口で、どう使おうとしているのか、がわかって今のタイミング...続きを読むで読んでよかった。 Posted by ブクログ クックパッドのデータ分析力 中村耕史 <マーケティング/データ分析に興味がある人向け> 日本No.1のレシピサイトはどのようにデータ分析を行っているのか?過去のデータから未来を予測するとはどういうことか?クックパッドのデータを活用した新事業「たべみる」を立ち上げた筆者が、これまでのデータ分析とマーケティングを語る。 ----- 「ビッグ...続きを読むデータ活用」と叫ばれて久しいが、意味がわかっていなかったのだな、とこの本を読んでよくわかった。アンケートやインタビューなどの「集めたデータ」ではなく、検索ワードなどの「集まってくるデータ」の持つ価値について考えたことがなかったから。人が無意識的にする行動にこそチャンスが潜んでいるということ。クックパッドは「レシピ」「料理」など、テーマがわかりやすいので頭に入りやすいのかもしれない。 筆者は「必要とされるデータ」を作り上げるためにかなり試行錯誤している。必要なもの、削ぎ落としたものなど、かなり詳細に書かれているので、データ分析に携わる人は想像がしやすいのでは。 Posted by ブクログ 中村耕史のレビューをもっと見る