作品一覧

  • ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る
    4.1
    1巻770円 (税込)
    役所や学校、地域も見逃していた 虐待の衝撃的事実! 18歳まで自宅監禁されていた少女、車内に放置されミイラ化していた男の子─。虐待、貧困、保護者の精神疾患等によって監禁や路上・車上生活を余儀なくされ社会から「消えた」子どもたち。全国初の大規模アンケート調査で明らかになった千人超の実態を伝えると共に、当事者23人の証言から悲劇を防ぐ方途を探る。2014年12月に放送され大きな反響を呼んだ番組取材をもとに、大幅に加筆。 [内容] はじめに──なぜ「消えた子どもたち」は放置されるのか 第一章 一八歳まで監禁されていた少女 第二章 「消えた子ども」一〇〇〇人超の衝撃 第三章 貧困のせいで子どもがホームレス、犯罪に 第四章 精神疾患の親を世話して 第五章 消えた子どもたちの「その後」 第六章 自ら命を絶った「元少女」 第七章 「消えた子ども」の親の告白 エピローグ もう一度、前を向いて おわりに──「消えていた」子どもたちが問いかけたもの 虐待が疑われる事案の通報先

ユーザーレビュー

  • ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る

    Posted by ブクログ

    今までに出会ったことのある、不思議な子どもたち。
    いつも平日昼間の公園で遊んでいたり、同じ服ばかり着ていたり、怪我が絶えなかったり、どうにも臭かったり。
    そんなあの子たちの中にも、もしかしたら「消えた子ども」がいたのだろうか?

    取材班の真摯な姿勢と、元「消えた子ども」である取材対象者たちと彼らを支える人々の想いに心を打たれた。
    子どもたちが一人でも多く救われる社会の礎になりたい。大人になった今の私はそう思う。

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    2024年08月13日
  • ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る

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    ネタバレ

    虐待や監禁によって心身ともに傷を負った子供達の話や、なぜ親が虐待に至ったかといった話。取材を元に書かれている。
    こういう本を読むと残酷な現状を嘆くだけで何もできない自分の無力さに気づくが、まず今何が起こっているのか「知る」ことはとても大事だと思う。
    「消えた子どもたち」の背景にあるのは親だけでなく自治体、学校、施設などさまざまだ。根本的な原因や絶対的な悪は存在しないし、虐待してしまう親側にも親なりの理由があるのだろうとは思った。(例えば親自身が昔虐待されていた、とか経済的な問題とか精神疾患とか)ただ、彼ら自身の人間性が100%悪ではなかったとしても彼らがした行動は明らかに悪だ。被害者である子供

    0
    2022年09月06日
  • ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る

    Posted by ブクログ

    NHKドキュメンタリー番組の調査班が調べた、「消えた子どもたち」の実態。
    実際に虐待からのサバイバー少年少女や、子どもを隠匿した親の証言インタビューなど、当事者の生々しい声も集めている。
    しかしこうやって語ってくれるのは、救い出されある程度自分の体験を言語化し客観的に社会化することが出来た人たちである。
    年端もいかない子、死んでしまった子などは語ることもできない。
    児相の人たちも、学校の教師も、親に遠慮があるし。また施設も一杯だし、措置保護したら親との係争が続くので腰が引けている。

    はっきりしているのは、県や自治体を超えて家族を

    0
    2020年04月12日
  • ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る

    Posted by ブクログ

    ■虐待の心理の三つの特徴(山梨県立大学 西澤哲教授)
    ①体罰肯定感
    ・自分自身が身体的虐待を受けて育ったという親は「子育てには体罰が必要」という養育観を持つことがある。そうした養育観に基づいて自分の子供にも暴力をふるう。
    ②子供からの被害の認知
    ・虐待やネグレクト的な養育環境で育つと自己否定感情を持ちやすく「幼児期初期の子供なのに自分のことを馬鹿にした目で見た」,乳児の泣き声が「自分を責める声に聞こえる」など,子供からの非現実的な被害を感じて虐待する。
    ・親に奪われた有能感を取り戻そうとして虐待することもある。
    ③自己の欲求の優先傾向
    ・子供の頃虐待やネグレクトにさらされてきたために愛情が十分

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    2018年09月17日
  • ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る

    Posted by ブクログ

    学校がある昼間に、公園で一人遊んでいる子どもを見かけた。
    年齢は、小学生高学年だろうか。

    もし、様子がおかしいようなら声をかけるかもしれない。
    でも、たとえ痣があるように見えたとしても近くから怖い父親が出てくるかもしれない、と思ったら声をかけることもできないかもしれない。
    あなたは、声をかけられますか?
    そこで踏み出す一歩が、もしかしたらその子の明暗をわけるかもしれないのです。

    義務教育が完備されたこの日本で、教育を受けられない子どもがいる。
    社会から孤立してしまった子どもがいる。
    厚木児相の例のように、白骨化されて発見された子どものニュースは、どうやら氷山の一角のようです。
    行政を、親を

    0
    2016年04月04日

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