作品一覧

  • 弁護士の血

    弁護士の血

    小説・文芸

    3.7
    1巻1,320円 (税込)
    有能な弁護士だったフリンは、苛烈な裁判闘争に擦り切れ、酒に溺れた。妻と娘は彼から離れ、自身は弁護士も辞める。その彼の背中に押しつけられた銃。「法廷に爆弾をしかけて証人を殺せ、断れば娘を消す」――ロシアマフィアの残虐な脅迫。自分はどうなってもいい、娘のために闘う決意をした男が取ったのは……
  • キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー

    キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー

    小説・文芸

    4.1
    1巻1,331円 (税込)
    ツイストの魔術師が贈る超絶面白サスペンス! 夜のニューヨーク。 愛する娘を奪われた二人の女は、ある夜、復讐の誓いを立てる。 ――「殺人を交換するのよ」 別の場所では、夫の留守中に妻が青い目の侵入者に襲われる。 ――「あいつを殺さなければならない」 そして衝撃的なゲームチェンジ――! アンソニー・ホロヴィッツ絶賛! 『弁護士の血』でミステリー・ファンを驚かせた “物語の達人”であり“ツイストの魔術師”が 巨匠ヒッチコックへのオマージュをこめて描く――。 衝撃の復讐劇と驚愕のどんでん返しに震える 超絶面白サスペンス!

ユーザーレビュー

  • キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー

    Posted by ブクログ

    ★5 交換殺人がテーマの超ドキドキサスペンス! リアルにええぇって声をあげちゃう展開に熱中度MAX

    ■あらすじ
    アマンダは娘を殺害した男に恨みを抱き、いつも後を付け狙っていた。社会復帰のためグループセラピーで仲間と交流を深めるうちナオミと出会う。彼女も同じ境遇であり。お互い憎んでいる人物を殺し合う、交換殺人の提案を受ける。

    並行して若い夫婦が描かれる。夫スコットが留守の間に、妻ルースが青い目の男に襲われてしまうのだ。瀕死の重傷を負った彼女だったが、その後、襲ったと目される男を目撃し…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 超ドキドキサスペンス、驚きの展開に目ん玉飛び出ること請け合いですよ!

    一度読み始めると次がどうなるか気になって気になって、もう読む手が止まらないのよ。これぞエンタメ小説! って作品で、もはやディーヴァーばりの熱中度ですよ。

    なにがおもろいって、まず登場人物たちの置かれている境遇がめっちゃシンドイのよ。

    アマンダは娘が襲われたうえ殺害、ショックで夫が自殺。犯人クローンが捕まるも、彼は金と権力で無罪を勝ち取られてしまう。怒り狂ったアマンダはクローンをストーキング… 刑事に諭され、彼女はグループセラピーに通うことになる。

    一方スコットとルース夫妻。自宅で襲われ、心と体に傷を負ったルースは、犯行時の恐怖で精神を病んでしまう。スコットは付きっ切りで妻の看護をすることになる。もう追い詰められ度がスゴイ。

    それでまた悪者が酷すぎんのよ、悪い奴ってなんでこんなにも根性腐ってるんでしょうか。そして唯一の良心、刑事ファロウ。彼のおかげでなんとか精神を保てます。

    そうなんです、本作はキャラクター像がはっきりしてるし、立場や境遇が分かりやすいってのがいいですよね。

    さらに素晴らしいのはプロットですよ、これぞサスペンスって展開が繰り広げられます。タイトルを見直してみましょう『キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー』。私のための殺人、あなたのための殺人、本作は「交換殺人」がテーマなんです。

    詳しくは言えないんだけど、もうめっちゃ凝ってるんですよ。何度、え、えぇっ~~~! とリアルな声をあげたことか。家の中で読んでてよかったよ、ほんと。主要人物は10人くらいだけど、関係性がこんがらがってしまう方は、人物関係図を書きながら読むのがオススメですよ。

    今年いちばんドキドキワクワクしながら読んだかもしれない、そのくらいエンタメ&サスペンス度がマシマシです。

    ■ぜっさん推しポイント
    暴力で追い詰められ、恐怖に慄く描写がめちゃくちゃ上手なんすよ。本当におびえている姿が真に迫ってました。人がここまで追い込まれてしまうと、もはや狂気でしかなく、日常生活をおくるのは難しいんでしょうね… 身近な幸せは大切にしたいし、翻って悪党ってのは、マジで許せんなーとピキりましたね。

    0
    2026年07月28日
  • キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー

    Posted by ブクログ

    カットバック視点で進むサスペンス。
    ただカットバックだと、あれを思い浮かべるけど、その通りなんです。
    ただその展開は二転三転し、いろいろなことにサプライズをくらい、ラストのどんでん返しも驚く
    だからそこだけではないメインの驚かし方に拍手

    3265冊
    今年164冊目

    0
    2026年06月30日
  • 弁護士の血

    Posted by ブクログ

    ダイナーのトイレで銃を突きつけられ、爆弾付きのジャケットを着せられた上、法廷に放り込まれた弁護士フリン。ロシア・マフィアのボスの保釈の為、証人を爆死させる計画だった。背けば誘拐された10歳の愛娘の命は即消える。昔、スリや詐欺で慣らした腕でさまざまな困難に立ち向かうフリン。31時間という期限付きな為、スピード感があった。妻との別居や1年前に携わった事件が元でのアル中の治療入院を終えたばかりのフリン。その彼が娘を救い、弁護士の誇りをかけボスに徹底的に制裁を与えるべく奔走する姿はめちゃくちゃカッコ良かった!
    リーガルサスペンスでありながら、アクションもたっぷり味わえた。本国ではシリーズを重ねているらしいが、残念ながら続きは翻訳されておらず…

    0
    2020年12月04日
  • 弁護士の血

    Posted by ブクログ

    全編にみなぎる熱量が凄い。一時期ミステリ界を席捲したリーガル・サスペンスの一種だろうというバイアスは、幕開けから覆される。本作は、臨界点まで追い詰められた男の闘いを、圧倒的な筆力で活写した血が滾る傑作である。

    舞台はニューヨーク。弁護士エディー・フリンは、朝食に立ち寄った店のトイレ内で、前触れなく背中に銃を突き付けられた。瞬時に体が反応する。背後に立つ男の脅し文句と所作から、即座に相手の素性と特徴を推察。銃の男が右利きであることを見取り、左側の隙から反撃する手順を脳内で辿る。一介の弁護士としては並外れた挙動。だが、もう過去の自分ではないと自戒し、冷徹に情況を見極める。僅か冒頭1ページ。主人公の現在と過去を明快に伝える見事な描写だ。
    店から連れ出された弁護士は、小型爆弾を装着され、超高級車に放り込まれる。車内で待っていたのは、悪名高いロシアン・マフィアのボス、ヴォルチェックと手下だった。フリンの幼い娘を人質に取ったと告げ、その日から始まる裁判の弁護を強制する。用心棒が、鞄の中から黒い塊を取り出す。それは、ヴォルチェックの弁護士で、フリンの元相棒の首だった。
    己の誤算/判断ミスによって惨たらしい結末に至った或る事件を切っ掛けに、仕事から離れ、酒に溺れ、妻にも愛想を尽かされ、やさぐれていった男。だが、一秒たりとも悔恨に浸る暇は無かった。愛する娘を再び抱き締めるために、過酷で壮絶極まりない長い一日が始まる。

    原題は「ディフェンス」。恐らく、攻撃に対する防御と、法的な弁護という重層的な含みを持たせているのだろう。危険な情況を的確に掴み、僅かな逃げ道を見付け、敵の盲点を突き、策略を逆手に取り、機を見て反撃に移る。ギャングの親玉を救わなければ、娘の命は無い。最も愛する者を助けるために、最も憎む者に手を貸さねばならない。この地獄のジレンマに揺れる心理描写が巧い。
    ヴォルチェックは、裏切り者を消すために命じた証拠を掴まれて逮捕されたが、多額の保釈金を積んで釈放されていた。間もなく、不可解にも自白した殺し屋が証人として出廷する。朝、弁護士が身に付けた爆弾は、セキュリティを潜り抜け、殺し屋の口を封じるための道具だった。裁判の展開次第で大きく流れは変わる。その時が来るまでに、娘を救出し、ヴォルチェックに鉄槌を下さねばならない。

    間違いなく有罪判決が下る鬼畜を、どのようにして弁護するか。守りつつ、攻めるか。フリンは法廷に立つ一方で、裁判所内で培った人脈を利用して娘の行方を捜す。その過程で徐々に弁護士自身の足跡が明らかとなっていく。つまりは、序章で片鱗を示した只者ではない主人公の実体だ。
    フリンは、決して真っ当な路を歩んできた男ではなかった。恩師となる裁判官に出会う以前は、親譲りの卓越したスリ師であり、保険金詐欺で荒稼ぎしていた犯罪者だった。父親を失った原因が保険会社と結託した弁護士にあり、その復讐を兼ねていたのだが、結局はアウトローに成り果てたに過ぎなかった。だが、長年にわたって作り上げていた闇社会との太いパイプが、その日に役立つこととなる。マフィアに対抗するにはマフィア。それも、闇社会での情報力に長け、容赦無き暴力を行使する者ども。フリンは躊躇うことなく、その悪の力を借りる。この痛快な逆転劇から、物語はさらに勢いを増して疾走していく。
    法廷戦術では強引さが目立つが、破綻する間際で食い止め、読者を鷲掴みにしたまま、終始引っ張り回す。予測を裏切り、二転三転するプロット。とにかく主人公の冴え渡る瞬発力には瞠目するのだが、迸るエネルギーは決して不快ではない。終盤では、ハリウッド映画張りの活劇シーンを用意し、疾風怒濤の物語は最高潮を迎えて終焉する。

    本作の実態は、タフな男の私闘/共闘を主軸としたヒーロー小説で、リー・チャイルドのリーチャーシリーズを彷彿とさせる。北アイルランド・ベルファスト出身という作家のバックボーンも、熱気を帯びた世界に繋がっているのかもしれない。続編に大いに期待だ。

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    2019年04月19日
  • キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー

    Posted by ブクログ

    どんでん返しがあるとのことで多少構えながら読みはじめたが、思いもかけない「やられたー」が。
    あまり気持ちの良い話ではないが、一見地味めのファロウ刑事の暖かさが救いだった。

    0
    2026年09月03日

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