作品一覧

  • ママは何でも知っている
    3.6
    1巻1,100円 (税込)
    毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。ディナーの席でいつもママが聞きたがるのは捜査中の殺人事件の話。ママは“簡単な質問”をいくつかするだけで、何週間も警察を悩ませている事件をいともたやすく解決してしまう。用いるのは世間一般の常識、人間心理を見抜く目、豊富な人生経験のみ。安楽椅子探偵ものの最高峰と称される〈ブロンクスのママ〉シリーズ、傑作短篇8篇を収録。

ユーザーレビュー

  • ママは何でも知っている

    Posted by ブクログ

    「家政婦は見た」を思い出させるお話でした。
    市原悦子さんは実際起きた出来事を見たり、体験したりして事件を解決しているけど…
    このママのすごいところは!息子から聞いた話しと何個かの質問だけですんなり解決してしまう!
    おそるべきママの人生経験。

    さくさくお話も進むのでさっぱり読みやすい1冊です。

    0
    2023年04月10日
  • ママは何でも知っている

    Posted by ブクログ

    抜群の面白さ!!!!!
    短編集なのに一気読みしてしまった!!!!
    会話のテンポも良いし、ママの尽きぬお喋りは読んでて飽きないし、安楽椅子探偵ものってこんなに面白いのかと初めて教えてもらえた気持ち。大満足!!!!

    0
    2017年05月23日
  • ママは何でも知っている

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    安楽椅子探偵もの。
    『ミミズクとオリーブ』の妻や、ミズ=マープルなど家庭や小さな世界で生きている女性が、「人の営みや心の動きは変わらない」とばかりにお料理や編み物をしながら、謎を解くスタイルは同じだが、基本上品な科のご婦人たちと比べると、この『ママ』は一味違う。
    ブロンクスに住むユダヤ系の未亡人は、がみがみうるさいし、大学出の嫁の鼻をへしおるチャンスを常に見逃さない、ママっていうよりおふくろ、いや『オカン』だ。大阪の下町に住んでいる豹柄着ている系の。
    息子がママの様子うかがいに週末一緒にとるディナーの席で、警察官である彼が冤罪を産みかけているのを少ない質問で阻止するのである。
    洗練されていない

    0
    2015年06月20日
  • ママは何でも知っている

    Posted by ブクログ

    面白かった!いわゆる安楽椅子探偵もので、刑事の息子が語る事件を、いくつかの質問だけで軽やかに解決するママの話。ちなみにママは、最後まで名前が出てこない。
    ママはずっとブロンクスで生まれ育ったユダヤ系アメリカ人。ママはいつもおしゃべりが過ぎて、話は脱線しがち、また息子の妻であるシャーリーのインテリ気質を当てこすったり(大学で心理学をおさめたらしい)、息子の仕事を(医者や弁護士になって欲しかったらしい)からかい気味にけなす。
    最初はちょっと苦手かな〜と思ったが、だんだんと情の厚い、ママの人となりが分かってきて、彼女の事が好きになった。ママの人生観と重なって、被害者やその周囲の人たちに対し寄り添うと

    0
    2025年06月29日
  • ママは何でも知っている

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    安楽椅子探偵もの。

    刑事の息子と、その嫁から殺人事件の話を聞くだけで真相を暴いてしまうママ。
    嫁のシャーリーとやりあう感じとか、息子のデイビッドに皮肉をいう感じとか、その言い方ややりとりが海外ものって感じがで、面白く読んだ。
    ママ、かっこよすぎる。

    0
    2024年08月12日

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