作品一覧 2022/12/23更新 消える地銀 生き残る地銀 試し読み フォロー 教養としての「金融&ファイナンス」大全 試し読み フォロー 成長神話という煩悩からいかにして金融は解脱すべきか 値引きあり 試し読み フォロー 大解剖 日本郵政株 試し読み フォロー 1~4件目 / 4件<<<1・・・・・・・・・>>> 野崎浩成の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 教養としての「金融&ファイナンス」大全 野崎浩成 10年ぐらい前に証券アナリストをしていた人なら著者を知らない人はいないと思う。 銀行セクターのトップアナリストでいらっしゃった。 この本を表現するなら、 自分が大学でファイナンスの授業を担当するなら教科書にしたい 本。 ファイナンスの教科書はこの本で言うならPart2以降にフォーカスされがちだけ...続きを読むど、実はPart1がこの本のいいところだと思う。 通貨、金融機関、金融システムの古から現代にかけてを丁寧に記述している。 メガバンクがもと何だったかわからない人、例えばかつての勧業角丸証券が今何になっているか知らない人、多分いると思う。 そんなことは知らなくても困らないけど、この辺りは読み物として面白い。 Part2以降はオーソドックスなファイナンスの教科書に近いけど、数式を可能な限り省く努力をしていて、なおかつ必要ならば巻末を見てねという配慮がある。 全部を通して読む必要はない。 だけど、手元に1冊あれば、何かとちょくちょく参照しやすくて便利ではないかと思った。 Posted by ブクログ 教養としての「金融&ファイナンス」大全 野崎浩成 内定先からの課題図書。 結構な幅のレベルの層をカバーできる書籍であると思う。そういう本は、そう多くないと思う。 当初予想していた(表紙の感じ)よりは随分骨太であり、章立ても分かりやすく整理されており、非常に読みやすかった。 これまで、分かっているようで分かっていなかった、金融についての網羅的な知...続きを読む識を補強することができた。 そして、各所に筆者の知的好奇心(金融、ファイナンスへの愛着)が伺えたのも良かった。読んでいると、いつかエコノミストとして生きてみたいな、なんて思わせてくれた本。 Posted by ブクログ 消える地銀 生き残る地銀 野崎浩成 地銀の置かれている状況および現在に至るまでの経緯が理解できる。リーマンショックやコロナに日本の金融機関が耐えられたのは、20世紀末の金融危機を経て、小泉・竹中構造改革による公的資金投入、自己査定・貸倒引当金の導入、および時価会計の導入で財務諸表をきれいにしてきたことが大きかった。一方で、地銀の収益源...続きを読むは縮小の一途であり、結果貸出先を失って資金利益に頼るようになる。そうなると市場が荒れると収益源を失い、赤字転落するリスクがある。 そうならないために、いわゆる業務純益を上げるための取り組みが必要で、それは徹底的なコスト削減であり、地元企業への資金繰り支援である。コスト削減の方法は地銀間の統合・連携によるシステムや事務の統合であり、それを行うのに広域連合か機能連合を組むか。 もうひとつの選択肢は決して効率性はよくないが、非上場化して小規模なコミュニティバンクになって地元にとってなくてはならない存在になるか、ということだ。 各行真摯に取り組んでいるのだと思うけれど、有能な経営者を連れてきてしがらみに囚われずに改革できたところが生き残れるんではないかという印象を持った。 Posted by ブクログ 教養としての「金融&ファイナンス」大全 野崎浩成 専業トレーダーになる前はノンバンク、銀行と経験してきた。 やはり金融やファイナンスの世界はものすごく広大で、学ぶべき知識も本当に多種多様。 それに現在進行形で中身がブラッシュアップし続けているという果てのない世界。 そうした中で基礎知識を整理する、そして現時点での金融・ファイナンスの現状を把握する...続きを読む上では非常に役に立つ書籍だと思う。 Posted by ブクログ 消える地銀 生き残る地銀 野崎浩成 「地銀がやばい」というのは色々なところで見聞きしていたが、具体的なことは知らないため、読んでみようと思い手に取った。かなり網羅的に分析されている印象を受け、地銀全体が置かれている状況の理解度は上がったと感じた。「地銀」ですべての銀行をひと括りにしてはいけないと感じた。各行が置かれている状況により、取...続きを読むるべき戦略も変わるし、その戦略の実行力により、環境に適応できるのか、淘汰されるのか、結果が二分されるのであろう。とはいえ地銀全体として、市場環境が厳しいことは間違いないのだろうなと改めて感じた。 Posted by ブクログ 野崎浩成のレビューをもっと見る