森田豊の作品一覧
「森田豊」の「医者の僕が認知症の母と過ごす23年間のこと」「今すぐ「それ」をやめなさい! Dr.モリタのやめるだけで健康になる50のヒント」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
森田医師が親の認知症にどう向き合ったか!
母親の認知症により家族が壊れていく絶望、医者である筆者の後悔、母親がまたおしゃれをするようになったことの嬉しさ、など包み隠さずに書かれていて、怖いという気持ちとともに、どういう手段があるかのヒントをもらえました!
悩んでいる方に、紹介したいと思う1冊です。
勉強になった箇所
・お金の事で揉めるのも嫌だったから 、僕はそれ以上 介入しようとしなかったのだ。ところが、ここでまたひとつ 、僕は姉から衝撃の事実を知らされた。「あら、お母さんは 豊のことは信頼してたわよ。私は信用ならないけど、豊かならお金のことも安心して任せられるんですって」
・姉は泣いていた。 深く傷ついていた 。それは 盗っ人 呼ばわりされたからだけではなく、 理想的な良妻賢母だった 母が壊れていくことに対する悲しみでもあった。
・認知症の検査を受けたがらない 人は決して少なくないように思う。記憶が曖昧になり、自分が自分でなくなり、 言動もおかしくなっていく、 そんな病だと診断されるのは誰だって怖い 、だからできれば 検査したくない、 先延ばししたい…。そう思ってしまうのも人情ではないだろうか。
・それに認知症は「どこが痛い」「あそこが悪い」という、 いわゆる 「病識」がない 客観的に見て 「ここが悪い」と判断することもできない。そのため、 当人も 医師も積極的に治療しようと なかなか思えない。
さらに言えば、 認知症で命を落とすということはほとんどない。そのため、この当時はガンなどと比べて 、それほど クローズアップされることもなかった。
命を落とす 危険がないというのは、本来 喜ばしいはずなのだが、そのことが皮肉にも油断を招き 、病状を進ませることになるのである
・そしてある時、ふとひらめいた。そうだ、母が一番 守りたかったのはこの僕だ。だとすれば、 母を説得できる方法はひとつしかない。「僕の為に検査を受けてください」と頼む。
・セカンドオピニオンを正しく求めることは、患者にとっても 主治医にとっても良いことづくし なのだ
・研究でも診療でも手術でも、僕が諦めずに立ち向かうことができたのは、ひとえにこの「人生 100%努力!」のおかげ なのだ
・認知症予防には、魚に含まれる EPA や DHA、有酸素運動、 読書などが良いと言われるが、それ以上に大事なのは 、人とのコミュニケーションを通じて 、頭や身体を積極的に使うことではないかと思えてならない
・ところが 何度か通う うちに、帰宅した母は楽しげな様子を見せるようになった。・・・「ちいちいぱっぱ なんか、嫌い」と口では言いながら、デイサービスに馴染んでいく母を見て、僕は目からうろこが落ちる思いだった
・それと 職員さんはとんでもない という顔でこう言ってくれた。「ご心配なく お母さまは 皆さんに愛されていますよ『ふみえさんはここのボスだね(笑)』って。お母様の人柄ですね」
・「それと お一人お一人の生活歴、 これまでどのような人生を送り 、何を大事にしてきたか 、その方の人生の芯になる部分を把握しておくことも重要だと思っています」
・まず 認知症という病の大きな特徴の一つに 「病識がない」ということが挙げられる。・・・当然のことに思えるかもしれないが、病気を治療するには 「症状を自覚できる 」「病識がある」ということがとても重要なのだ
・認知症の発症は、口腔 、特に歯と密接な関わりがあることが分かっている。神奈川歯科大学の研究によれば、「何でも噛める」高齢者と「あまり噛めない」高齢者では、認知症の発症リスクに 1.5倍もの違いがあることが報告されている
・こうして振り返ると、認知症はケアマネージャーや 介護施設の職員の方とをはじめ、他人の力を借りなければとても対処できない病だと改めて思う。家族だけではどうにもならないものだとつくづく感じる。
Posted by ブクログ
「愛想がよく、患者にいいことばかりしかいわない医師のなかには、
ヤブ医者が潜んでいる可能性がある」。
患者が医療機関を出てきたときに、「とてもいい先生だった」「とても安心した」と思った場合、
注意が必要なことが多いです。本来は適度な励ましの言葉がありながらも、
「こんな生活をしていたらダメだよ!」
「この治療を受けた場合には、体にこんなデメリットも生じる可能性がある」
と、患者を正しく怖がらせる医師が良医の条件ではないでしょうか。
高級クラブに行って、お酒をたくさんすすめられ、たいへん幸せな気持ちで店を出る場合と、「お客さん飲みすぎだよ! タバコもそんなに吸ったら体に悪いし」と、
おばちゃんに笑顔で怒られながら場末の居酒屋をあとにするときと、どっちが、「自分のことを考えてくれるのか」という違い。
人の命を預かる医師の仕事は、決して接待業であったり、人を楽しませたりするものではなく、ときに厳しく、ときにつらいことを患者さんにいわなければなりません。