徳川夢声の作品一覧
「徳川夢声」の「話術(新潮文庫)」「夢声自伝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「徳川夢声」の「話術(新潮文庫)」「夢声自伝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
当初、昭和22年刊行という時代背景や「ハナシ」という表現に古さを感じたが、内容は現代のビジネスコミュニケーションにおいても大変有効な指針となり得るものであった。
本書では、話し方を磨くためにはまず人間性を高め、他者から信頼と好意を得られる人格を養うことが前提とされている。その上で、美しい言葉・強い言葉・正しい言葉を理解し、話す内容を十分に把握したうえで、相手にとって効果的な表現を選択することが求められる。さらに、言葉のみならず態度や動作を含めたバランス感覚を持つため思考力を鍛えることの重要性が説かれている。
特に注目すべきは「間」の取り方である。会話において適切な間を設けることは、内
Posted by ブクログ
話術の神様 徳川夢声が残した、話し方の教科書
分かりやすく、おもしろかった。
■総説
・話の本体
①ハナシというのは実に大切
②ハナシはだれでもできるもの
③だれでもできるから研究しない
④だれでもできるから実は難しい
話の巧い拙いは、聞いてみて感ずるだけで、別にメーターみたいなものがあるわけではありません
天狗は芸の行きどまり
・話の根本条件
①ハナシは人なり、コトバは心の使い 真似で演ずるものがいかに上手に真似ても、それは聴衆を動かしません、なぜなら個性がないからです ⇒ ハナシには、個性が絶対必要なり
②話は、言葉の建築 話の目的を3つに分けますと 意思を伝える、感情を
Posted by ブクログ
本書は実務家教員養成課程で先生から勧めていただいた本です。
確かに僕も研修で喋ったり会議で説明したりします。
でも話し方の勉強はしたことなかったなと思いました。
漫談の本職と素人の違い
「生まれつき話すことが面白く巧い」
「比較にならないほど場数を踏んでいる」
「四六時中材料に目をつけている」
「それによって生計を立てているか」
話すことを楽しみ場数を踏み常にネタを探し続けることが出来れば初めて仕事に活かせるんやと思います。
「できるだけたくさんの必要な言葉を知り、できるだけ的確に、それを使用する術を学ぶ」ということなんやと思います。
僕が本書を読んで真髄なんやなと思ったのが
「間の置き方
Posted by ブクログ
本書は、単なる弁舌の技術を教えるハウツー本ではなく、「話す」という行為を通して人と人とがどう関係を築き、互いをどう理解しうるかという本質的な問いを投げかけてくる一冊である。著者の徳川夢声氏自身が弁士、俳優、作家として多彩な表現活動を展開してきた人物であることを踏まえると、本書に込められた言葉の重みや、話すことへの倫理的なまなざしがより深く読み取れる。
本書で夢声氏が繰り返し強調するのは、「話術」とは技巧やトリックの積み重ねではなく、相手の心に触れようとする誠意と、自己の内側から湧き上がる言葉との誠実な対話であるという点である。上手く話そうとするよりも、真摯に語ること。話し手が聴衆の知性と感
Posted by ブクログ
『話術』
著:徳川夢声
平成30年 新潮文庫
(昭和22年6月秀水社より刊行)
文体がお喋り名人だけあって、
とてもリズムがよく、飽きさせない。
ちゃんとこちらを見て話してる感触がする。
読書は著者とのお喋り、という感じ。
話す事は素人でも出来る、という所から、
では「ハナシ」のプロとは何なのか、
と論が進んで喋りのプロ論になっていくの、面白かった。
そして
「自分が最も効果的であると信ずる読み方をする」
という所にたどり着く。
そうか、そうですよね、となる。
また、話をする相手や会場、年齢などに沿って行う
「話の種類の分類」
も面白かった。
【目次とメモ】
総説
第一章