ポール・ヴァレリーの作品一覧
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作品一覧
2022/03/31更新
ユーザーレビュー
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「風立ちぬ、いざ生きめやも」により詩人として再注目を浴びているだろうヴァレリーだが、彼の主意はその言葉に対する洞察力やそれを操る能力、即ち知性にある。WW1後に執筆または講演された内容を集めたこの評論集で、ヴァレリーはこれまでヨーロッパこそ世界そのものであったが今は世界の一部となってしまった事実を指...続きを読むPosted by ブクログ
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ポール・ヴァレリーの文章はなんとなく読みにくくて、細部で感心する部分はあっても、全体のメッセージが理解しにくいという印象があった。しかしこの本はとても面白かった。
おおむね第一次大戦後あたりに書かれた文章なのだが、ヨーロッパ「近代」に凄まじい動揺が走った時代であり、社会の価値が急速に変貌していく...続きを読むPosted by ブクログ -
二つの大戦をはさんだ20世紀の前半、激動といってよいヨーロッパにおける「知の巨人」による思索。そこに現れてくる諸相は、100年後の我々の問題意識と驚くほどつながりがある。一言で言ってしまえば近代化、今風に言い換えればグローバリゼーションなる暴力に対し、危機にさらされる精神について、その絶望的な現実と...続きを読むPosted by ブクログ
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エロスを求めて -2005.12.18記
所有するとは、もうそのことは考えないこと。
反対に、喪失するとは、心のなかで無限に所有することである。
恋愛感情は所有すると弱まり、喪失したり剥奪されると発展する。
他人をあるがままの姿で愛することのできる人はいない。
人は変わることを要求する、なぜ...続きを読むPosted by ブクログ -
ハムレットはつぶやく。「そして私は、ヨーロッパの知性であるこの私は、どうなるのか・・・・・・。そして平和とは何か。平和とは、恐らく、人間に自然な人間相互間の争いが、戦争がするように破壊によって翻訳される代わりに、創造によってあらわされるような状態をいうのであろう。創造的競争、生産能闘争の時だ。しか...続きを読むPosted by ブクログ