以前から、気になっていたので、購入しました。一言で表すと、『ぶっ飛んでる』という感想です。
皇室財産の処分、私有財産の制限、土地所有の制限、企業の資本金限度額などを掲げています。また、英語を廃止して、エスペラントを第2国語とすると主張しています。私有財産の制限を破ったら、最悪、死刑になります。北一輝
...続きを読むという人が、誰と会い、何を見て、このような結論に至ったのか、知識を持ち合わせていないので、なんとも言えない。ただ、北一輝が主張する国家社会主義というのは、どこをどう読んでも受け入れがたい。国家の権力がかなり強力になるが、権力を握った人物が、間違った思想を持てば、国家を破滅に追い込む可能性がかなり大きい。同時期に読んだ石原莞爾の最終戦争論と比べても、惹かれる部分に乏しかった。ただ、ぶっ飛んだ思想に触れること自体は刺激はある。時間があれば、時代背景を調べて、再度読んでみたい。