佐藤兼永の作品一覧
「佐藤兼永」の「日本の中でイスラム教を信じる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「佐藤兼永」の「日本の中でイスラム教を信じる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
イランでヘジャブ(髪を覆う布)を正しく纏っていないと逮捕され、獄死した女性のニュースを知った時、ちょうど手元に本書があった。多くの人同様警察の愚行には激しい怒りを覚えたが、本書の目次を読んである疑念が湧いてきた。
「我々もイスラム教徒の人達にこちらの基準を強要している節があるのでは?」
日本で暮らす彼らの日常及び彼らを取り巻く純日本人の対応について、フォトジャーナリストである著者が独自調査。序章ではシャルリー・エヴド事件の風刺画を巡るデモに触れているが、デモの実施についても信者間で意見が割れていたという。
したがって本書では「イスラム教徒」と一括りにせず、それぞれのイスラム教徒を「(全世界の
Posted by ブクログ
イスラム教を知るための入門書としても最適な本だった。イスラム教の教え、ムスリムの生活がわかりやすく書かれている。
タイトル通り日本で暮らすムスリムについての描写が多いが特に、イスラム教徒の外国人とイスラム教徒の日本人を比較した考察が興味深い。
日本人はいつまでも意識の中では鎖国状態なんだろう。グローバルなんて程遠い。それが二者に対する態度の違いからよくわかる。
外国人だから許容する。日本人だから許容しない。日本人には日本人らしく生きることを無意識に強要する。
つい最近も外国人による犯罪が起こった。同時に移民受け入れが世界的な課題になっている今。日本は移民受け入れは難しいだろう。お客様として
Posted by ブクログ
二〇一五年七月出版の本。九・一一からは十年以上経っているが、IS(いわゆる「イスラム国」)による日本人人質事件が起きたのがこの年の初頭だった。
本書の中でも繰り返し強調されているが、「イスラム教徒」と一括りにして概念的な知識や情報を得ることよりも、ひとりひとりの話を聞き、その暮らしを描き出すことを、本書では重視している(ルポルタージュだしそりゃそうだろうという気もするが)。私も、全体の感想というよりは、印象深かったところを点描的に書き留めておくことにする。
・古河電工に勤めるインドネシア人ムスリム女性のソリハさんの例。スカーフ着用、一日五回のお祈り、飲食の制限などが就職や業務遂行のうえで
Posted by ブクログ
ムスリムが日本に住むという事がどういうことなのかが分かる本。職場・学校での礼拝はどうするのか?食べ物の問題は?ムスリム以外の人との人間関係は?子育ては?などなど。また同じムスリムでも、イスラム教圏で生まれ育った外国人と純粋な日本人の間では社会的な認識に大きな違いがあるのも印象的。
いくつか、気になること…
日本人ムスリムに関しては、1人を除いて全て女性教徒の例だった。職場でのヒジャーブ(女性が付けるスカーフ)着用の問題などあるので、女性のほうが日本でムスリムでいることの難易度は高いと分かるのだが、もう少し日本人男性ムスリムの事情についても知りたかった。
また日本の中でのムスリムの問題について