杉山俊彦の作品一覧
「杉山俊彦」の「競馬の終わり」「競馬の終わり」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「杉山俊彦」の「競馬の終わり」「競馬の終わり」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
表紙がとても印象的。ロシアが日本を占領して、中山競馬場が崩壊、新潟が首府になって菊花賞が大ロシア賞になった、というSF。途中、作家さんが自分の設定に酔っているように思えてくる箇所があったけれど、自分の箱庭で競馬を開催できるのって楽しいですよねえ。
ロシアのウクライナ侵攻という時期に読んだのはたまたまなのだけれど、それゆえちょっと変なリアリティがあった。
終わらせ方はちょっと残念だったけれど、これがSFじゃなかったらそれこそありきたりなストーリーになるので、その意味ではSF作品でよかったのかもしれない。終わった後の世界もちょっと興味はあるけれど……。
Posted by ブクログ
単行本が出た時に北上次郎氏が大絶賛だったので、読みたいと思い「未設定」のところに登録して秘かに文庫化なるのを待っていたが、なかなかこういう本が文庫になるのも難しかろうと半ば諦めてもいたところ、思いもかけずに本屋さんの棚に並んでいるのを見つけた時には嬉しい驚き。
しかも元々の徳間ではなく集英社からとは。やるじゃん、集英社文庫。
ただ、読み進めれば、ロシアによる支配や環境保護団体や腹脳という思考補助装置や非合法競馬の存在や馬のサイボーグ化など結構細かな設定が色々ありながらとっ散らかった印象で、雰囲気出すためだけに使われたのかって感じが否めず。
勿論競馬の話であるからそれなりに興味を繋いで読んでい
Posted by ブクログ
競馬の楽しみ方や関わり方は多くの人のとって、大部分はギャンブルだろうけど、それ以外にもいろいろある。
予想ゲームとか、騎手の応援とか、スポーツとしてとか、馬のファンとか、生産とか、経営とか、調教とか、etc.etc。
個人的にはかつては、予想ゲームであり、特定の馬のドラマに感情移入し過ぎた頃もあった。
この本を読んで思い出したのは、壮大な遺伝の実験場としての側面だ。
インブリード、アウトブリード、クロス、…。
サラブレッドは血統が完全に管理されていて、父や母がハッキリしない馬はサラブレッドとして登録できない。そこにさまざまなドラマが生まれたこともあるんだけど、とにかく完全に血統が管理されている